巨人の戸郷翔征投手(23)が29日、オリックスからドジャースに移籍した山本由伸投手(25)ロードを歩むことを誓った。宮崎県の高校出身でドラフト下位指名から飛躍した共通項を持つ右腕は“同郷”の先輩に「あれだけずばぬけた成績を残さないといけない」と刺激をもらい、来季は目標の「MVP」をつかむ。
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戸郷が由伸くんの域に近づくために、何が必要か。簡単に言ってしまえば、やっぱり制球力ということになるよ。
由伸くんはホームベースから上下左右ボール2個分くらいでの出し入れがうまい。それを前提にして、打者をどう打ち取るかを逆算して投球ができる。「これを狙ってるんでしょ?」って打者心理を考え、打者が振りたくなる球を投げて、料理してしまう。柔道で例えるなら、相手の力を利用して大きな相手を投げ飛ばしちゃう、みたいなね。
戸郷も直球とフォークという絶対的な武器がある。スタミナもついてきているし、堂々と巨人のエースとして他球団の投手とも渡り合えるようになったけど、まだ自分の型というか、投手主導の投球で抑えにいっている感じがするんだ。試合終盤で相手に粘られるシーン、たまに見るでしょ? あれなんだ。
「攻めの投球」っていうのは投手にとって大事なことなんだけど、受け身でも打者を操れるようになれば、さらにワンランク上の投手になれる。それが球数減につながり、もっと長い回を投げられることにつながり、チームからの信頼にもつながる。それをこれからつくり上げていってほしいね。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)
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2023-12-29 20:10:00Z
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