楽天から海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指していた松井裕樹投手(28)が、パドレスと契約間近であることが19日(日本時間20日)、分かった。

球界関係者によれば、既にメディカルチェックを終えており、問題がなければ近日中にも発表となりそうだ。金額は不明だが、複数年契約となる見込みだとMLB公式サイトが伝えている。パドレスには3月のWBCでともにプレーしたダルビッシュ有投手(37)が所属しており、契約合意なら再びチームメートになる。

松井は楽天で10年間プレーし、主に守護神として活躍。今季は59試合で防御率1・57、自己最多39セーブを挙げて2年連続3度目のセーブ王に輝くなど、通算236セーブを記録している。今オフに海外FA権を行使し、メジャー挑戦のため各球団との交渉で今月に渡米。現地を視察し、カージナルスの拠点セントルイスやパドレスの拠点サンディエゴを訪れたという。

パ軍は今オフ、守護神の左腕ジョシュ・ヘイダーがFAとなり、今季ナ・リーグのサイ・ヤング賞左腕ブレーク・スネルもFAで移籍すると報じられている。

松井は今年3月に行われたWBCに侍ジャパンの一員として出場。WBC使用球への対応に課題が残ったが、ダルビッシュから助言を受けるなど、精力的に練習に取り組んでいた。再タッグが実現すれば、韓国・ソウルで開催される来年3月の開幕シリーズでは、ドジャース大谷翔平投手(29)との対戦が実現する可能性がある。