ア・リーグ エンゼルス4ー7ヤンキース ( 2022年8月30日 アナハイム )
エンゼルス・大谷翔平投手(28)は30日(日本時間31日)、ヤンキース戦で今季初の3試合連続マルチ安打となる2安打を放った。ヤ軍の主砲アーロン・ジャッジ外野手(30)に2試合連発の51号3ランを許して試合にも敗れ、一騎打ちとなっているMVP争いの直接対決の軍配は、この日は相手に上がった。それでも打率を今季最高の・269に上げて好調はキープしている。
3―7の9回1死。4点差がつき走者もいなかったが、大谷を迎えると警戒した敵将のアーロン・ブーン監督は7番手の左腕ペラルタを投入した。だが、大谷は上回った。96・5マイル(約155キロ)のシンカーを叩き、鋭く三塁線を突破した。緩慢な左翼手の動きを見て、二塁に到達。後続の適時打で生還し、連勝は4で止まったが終盤に一矢報いた。
日本人初の2年連続30本塁打はお預け。それでも6回の右前打と合わせて今季33度目のマルチ安打で3試合連続は今季初めて。打率は今季最高・269まで上げ好調を維持できている。
一方で、MVPを争うジャッジは2戦連発の51号3ランを含む3安打で勝利に貢献した。試合後、フィル・ネビン監督代行は「ジャッジの活躍はMVPを手繰り寄せるものか?」と聞かれ、「私はそれは言わない。既に私の見解は伝えている」と変わらぬ大谷推しの持論を展開。昨季まで4年間ヤ軍のコーチを務めており「(ジャッジは)本当にいい選手。タイミングも合っているし、いい状態で手ごわい。だから彼はMVP争いの中にいる」と素直に称えもした。
次戦先発は3日(日本時間4日)のアストロズ戦に決定。その後は中6日での登板が続きそうで、残る先発機会は5試合となる見込みだ。前人未到の「規定投球回&規定打席」にはあと34イニングで、1試合平均7イニング投げる必要があるが、それこそが2年連続MVPへの強力な追い風にもなる。大谷にしかできないやり方で最善を尽くす。(笹田 幸嗣通信員)
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2022-08-31 17:30:00Z
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