プレミアリーグEASTでリーグ最多45得点を挙げ、今選手権でも圧倒的な攻撃力を見せつけてきた青森山田高(青森)に対し、準々決勝の東山高、準決勝の高川学園高はともに、4バックから5バックに変更し、守備の人数を増やして対抗してきた。決勝で青森山田と対戦した大津高(熊本)は4-4-2で臨んだが、そこには指揮官の思惑があった。
大津の山城朋大監督は、「後ろに枚数を抱えて、重くなってセカンドボールをひろわれるよりは、高い位置で。相手にいい状態でボールを持たせたくないという思いで」と真っ向勝負を挑んだ。「あとは……」と指揮官は、4-4-2を採用したもうひとつの理由を続ける。
「あとはダブルボランチで勝負したいという、私自身の楽しみというか、森田、薬師田なんかは4年後Jリーガーになって宇野くんや松木くんと戦っていかないといけないので、『勝負させたい』と思って、いままで通りのシステムで臨みました」(山城監督)
青森山田のダブルボランチを務めるのは、FC東京内定のMF松木玖生(3年)とFC町田ゼルビア内定のMF宇野禅斗(3年)で、黒田剛監督は「世界に誇れる」と太鼓判を押すコンビだ。
「フィジカル的にも強いし、ヘディングでも負けない、足元でも負けない、身体の体当たりでも負けない、なおかつ点も獲れる、ゲームもコントロールできるということで、本当に素晴らしいボランチだったんじゃないかなと思います。本当に日本だけではなくて、世界に誇れるダブルボランチだったんじゃないかなと思います」(黒田監督)
大津の中盤の底に入るMF森田大智(3年)とMF薬師田澪(3年)も、揃って大会優秀選手に名を連ねる大会屈指のダブルボランチ。森田も自信を持って「自分と薬師田で、相手の松木選手と宇野選手と真剣勝負したい」と意気込んで決勝に臨んでいた。しかし、攻守で圧倒的な存在感を見せつけていた松木と宇野に対し、「セカンド(ボール)を回収されて、守備もしっかりおさえられて、悔しいのが強い」と力なく語る。
大学でサッカーを続けるという森田は、「その差を埋められるようにがんばっていきたい」とレベルアップを誓っていた。
(取材・文 奥山典幸)
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2022-01-10 11:48:00Z
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