阪神の新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(32)が豪快な4号先制2ランを放った。

「5番一塁」で先発し、0-0の2回に迎えた第1打席。二塁打の大山を塁に置いてDeNA先発今永の138キロカットボールをバックスクリーン左に運んだ。ゆっくり本塁を踏んで、かめはめ波を模した代名詞「ファイアボール」を披露するかと思ったが、ともに生還した大山が代行。「(大山)悠輔にファイアボールをお願いされたから、代わりにやってもらったよ」。チームメートに見せ場を譲る余裕も見せた。

チームは6月26日に敵地で左腕今永と対戦し、8回4安打無失点と封じられていた。同試合でボーアは苦手傾向のあった左対左を考慮し、スタメン外。この日が初対戦となり、いきなりエースを捉えた。B砲は左投手から今季3本目のアーチとなった。また、阪神の打者が甲子園で今永から本塁打放つのは4年ぶり。

10日から人数を制限して、有観客試合がスタート。この日の甲子園も2日連続、5000枚のチケットは完売となった。ボーアはファンの前で初の1発。守備に就く際には「ボーア! ボーア!」のコールに帽子を取り、笑顔で応えた。