大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が7月場所12日目の30日、日本相撲協会に「左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で約4週間の治療期間を要する見込み」との診断書を提出して休場した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)によると、7月上旬から痛めていた箇所が悪化したという。

貴景勝は11日目(29日)の関脇御嶽海戦で8勝目を挙げて勝ち越し、2度目のかど番を脱出したばかりだった。休場は全休した昨年名古屋場所以来5度目(1場所で休場2度の昨年夏場所を含む)。12日目の対戦相手、小結大栄翔は不戦勝で勝ち越し。

千賀ノ浦親方は11日目の夜に大関から申し出を受けたと説明。「『痛くて相撲が取れない状況です』と伝えてきた。8日目から痛みがあったようだ。我慢してやっていた。ファンの方には申し訳ない。本人も悔しいと思う」と述べた。貴景勝は1敗で首位の横綱白鵬、大関朝乃山戦を残し、自らも優勝の可能性があった。

今場所の十両以上の休場者は横綱鶴竜、外出して数人との会食が判明した平幕阿炎らに続いて4人目。(共同)