心配しつつ投げているから
LAエンゼルス・大谷翔平投手(26)が7月27日、敵地のアスレチックス戦で先発。2018年10月2日、ロサンゼルス市内の病院で右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建術(トミー・ジョン手術)を受けた大谷にとって、693日ぶりのメジャーのマウンドだったが、一死も取れずノックアウト。何が良くなかったのか、解説者の江本孟紀氏に聞いた。 ***
先頭バッターにセンター前ヒットを許すと、2番から3者連続四球。とにかくストライクが入らない。押し出しで先取点を献上後に、2人続けてライト右前タイムリーを浴び、わずか30球で降板。最速は152キロで、3安打3四球。試合は4-6でエンゼルスが敗れ、負け投手となった。 「一死も取れないというのはさすがに私も記憶にないですし、あんまり例がないですよね。開幕して最初の登板でチームは期待をしていただけにショックを受けていることでしょう」 と、江本孟紀氏。 最速152キロで、カーブを多投、コントロールを乱す、大谷らしからぬ投球について、 「もともとコントロールは良い投手ですからね、一度故障して、それを繰り返してはいけないと心配しつつ投げて腕が縮こまっている印象を受けました。ただ速いだけではなく球に回転のかかったストレートを投げることができるのに、それもできていないですよね。最速は152キロですか。速く素晴らしいボールを投げる能力があるのに勿体ないですね」 「球威があればまだしもボール球には手を出してもらえず、変化球を使って手先でかわそうとしてもそれは難しく、ストライクを取りに行ったところを狙われるというパターンでした。ただでさえ調整というものは難しいのですが、大谷の場合は693日ぶりのマウンドで、しかもコロナがあって……ということで、準備不足は否めなかったと思います」
「投手か打者か究極の選択を迫られたらどうする?」と聞かれ…
そうは言っても、 「プロは結果が全てですから、ぶっつけ本番でも先発投手は試合を作らないとダメですね。二刀流については、どうせやるんだったら、一番高いところを目指してほしいとは思っています。先発して4番を打つとか、やり切ったなあというところまで行ってもらいたい。現時点ではやはり中途半端さが出ていて、このままやっていて果たして区切りがつくんだろうかと疑問に思ったりしてしまいますね」 その能力を高く評価するがゆえに、江本氏は「勿体ない」を繰り返す。 「いやぁ、やっぱりね、投手としても打者としても並のレベルではないんだから、どちらか専任でやってくれたらなぁと感じています。ただ、そのポジションに行くまでには二刀流をやり切って、本人が納得しなくちゃならないようにも思うんです」 大谷は渡米前に、親しい人物から「投手か打者か究極の選択を迫られたらどうする?」と聞かれ、「投手」と答えている。 いずれ、その選択をする日がくるのだろうか。 週刊新潮WEB取材班 2020年7月27日 掲載
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2020-07-27 12:13:00Z
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