Sabtu, 25 April 2020

F1特集:ザウバー 歴代F1マシン Part 2 - F1-Gate.com

F1特集:ザウバー 歴代F1マシン Part 2
ザウバーのF1世界選手権における歴史をF1マシンとともに振り返る。第2弾としてBMWからチームを買い戻し、プライベーターとして再出発した2010年以降を振り返る。

BMWが2009年シーズン中に撤退を発表し、チームは売却先を探したが、最終的に元オーナーでチームオーナーのペーター・ザウバーが買い戻し、ザウバーF1チームとして再出発することになった。

ザウバー C29(2010年)
ザウバー C29Sauber C29
小林可夢偉とペドロ・デ・ラ・ロサをドライバーに起用。前半戦は信頼性問題に悩まされたが、中国GPから加入したジェームス・キーによる改良によって戦闘力をつけ、第7戦トルコGPでシーズン初となるダブル完走を果たし、小林可夢偉が10位入賞。第12戦ハンガリーGPではダブル入賞。第15戦シンガポールGPからはデ・ラ・ロサに代わってニック・ハイドフェルドを起用。さらに2度のダブル入賞を果たし、ランキング8位でシーズンを終える。

ザウバー C30(2011年)
ザウバー C30Sauber C30
小林可夢偉のチームメイトとしてセルジオ・ペレスが加入。小林可夢偉は第2戦から6戦連続でポイントを獲得。モナコGPでは自己最高位となる5位入賞を果たし、中嶋一貴以来日本人ドライバー2人目のモナコでのポイント獲得、日本人歴代最高位を更新した。30ポイントを獲得してランキング12位。これまでの日本人最多ポイントだった佐藤琢磨の44ポイントを上回った。チームは前年と同じ44ポイントの獲得でランキング7位だった。

ザウバー C31(2012年)
ザウバー C31Sauber C31
小林可夢偉とセルジオ・ペレスのラインナップを継続。第3戦中国GPでは小林可夢偉が日本人として1989年最終戦オーストラリアGPに中嶋悟が達成して以来23年ぶり、ザウバーとしては初めてのファステストラップを記録。第12戦ベルギーGPでは2番手タイムを記録し、2004年第7戦ヨーロッパGPの佐藤琢磨以来、8年ぶりの日本人予選フロントローを獲得。第15戦日本GPでは3位表彰台を獲得し、日本人としては2004年アメリカGPでの佐藤琢磨以来8年ぶり、鈴鹿では1990年鈴木亜久里以来22年ぶりとなる日本人3人目のF1表彰台登壇者となった。セルジオ・ペレスも3回の表彰台を獲得し、チームとして126ポイントを獲得してランキング6位でシーズンを終えた。チーム創設者であるザウバーは69歳の誕生日前にチーム代表を退き、株式の3分の1を譲り受けたモニシャ・カルテンボーンがF1史上初となる女性チーム代表に就任する。

ザウバー C32(2013年)
ザウバー C32Suber C32
ドライバーラインナップを一新。フォース・インディアから移籍したニコ・ヒュルケンベルグとルーキーのエステバン・グティエレスを起用。マシンからは前年までの白からグレーに変更される。第2戦マレーシアGPにてヒュルケンベルグが8位を獲得したものの、C32は前年の車ほどの戦闘力はなかった。だが、アップデートがうまく機能して中盤からパフォーマンスが向上。第12戦イタリアGPではヒュルケンベルグが予選3番手を獲得。57ポイントを獲得してランキング7位。だが、この年から財政難が囁かれはじめ、7月にロシア企業の救済計画の一環としてセルゲイ・シロトキンが開発ドライバーとして加入。2014年のレースドライバー契約も含まれるとされたが、実現することはなかった。

ザウバー C33(2014年)
ザウバー C33Sauber C33
フォース・インディアからエイドリアン・スーティルが移籍し、エステバン・グティエレスとチームを組む。また、“アフィリエイトドライバー”としてシモーナ・デ・シリベルトロと契約する。だが、C33のパフォーマンスは低く、最高位はスーティル11位、グティエレス12位で、参戦以来初のノーポイントシーズンとなった。

ザウバー C34(2015年)
ザウバー C34Sauber C34
ケータハムからマーカス・エリクソンが加入し、ルーキーのフェリペ・ナッセがチームメイトを務める。二人ともペイドライバーであり、マシンカラーはナッセが持ち込んだブラジル銀行のコーポレートカラーである青と黄色に変更される。前年とはうって変わり、開幕戦でナッセが5位、エリクソンが8位とダブル入賞。その後も入賞を続け、36ポイントを獲得して8位でレースを終える。

ザウバー C35(2016年)
ザウバー C35Sauber C35
マーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセのラインナップを継続。開幕直前にテクニカルディレクターのマーク・スミスが離脱し、その後も主要メンバーが離脱するなど不穏な空気が流れる。ドライバー契約騒動と財政難が尾を引き、ついに2月分の給料の一部が支払われない事態に陥り、続く3月分の給与支払いにも遅れが生じた。このため、早くも第3戦中国GP前には参戦自体が危ぶまれる。4月分の給与支払いも遅れ、スペインGP後に行われるバルセロナでの合同テストを欠席。7月20日に共同株主だったスイスのロングボウ・ファイナンスに所有権を譲ることが正式に発表された。これに伴い、チーム創設者のペーター・ザウバーはすべての業務から完全に引退、後任にロングボウ・ファイナンス社CEOのパスカル・ピッチが就くことが決定。チームの資金難は解消されたが、C35に競争力はなく、第20戦ブラジルGPでナッセがチーム初ポイントをもたらす9位入賞。なんとかマノーを上回り、ランキング10位でシーズンを終える。

ザウバー C36(2017年)
ザウバー C36Sauber C36
ブラジル銀行の支援打ち切りによりフェリペ・ナッサは残留できず、マーカス・エリストンのチームメイトにはメルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインが加入。だが、ウェーレインはシーズン開幕前のROCは負傷。リザーブドライバーのアントニオ・ジョビナッツィが開幕2戦に出場する。型落ちのフェラーリのPUというハンデもあり、5ポイント獲得でランキング10位で終える。第4戦ロシアGPにて、2018年からホンダのカスタマーパワーユニットが供給されることを正式発表。しかし、6月21日にモニシャ・カルテンボーンが代表兼CEOを退任。後任を務めた元ルノーのフレデリック・ヴァスールは契約の見直し、7月27日にホンダとの契約を白紙撤回、翌28日にフェラーリの最新仕様パワーユニット供給契約を発表した

ザウバー C37(2018年)
ザウバー C37Sauber C37
マーカス・エリクソンが続投し、パスカル・ウェーレインに代わって新人のシャルル・ルクレールが加入。アルファロメオがタイトルスポンサーを務めることになり、チーム名は「アルファロメオ・ザウバーF1チーム」に変更され、商業的および技術的協力関係を築くことになった。第2戦バーレーンではエリクソンが1ストップ作戦の成功させ3年ぶりとなる9位入賞。第4戦ではルクレールがフル参戦初の6位入賞。第9戦では2015年第3戦以来のダブル入賞を達成。その後、ルクレールとマシンのパフォーマンスは向上し、チームとして48ポイントを獲得してコンストラクターズタイトル8位でシーズンを終える。

2019年、ザウバーは、チーム名とシャシー名の両方をアルファロメオ・レーシングに変更。1993年からF1に参戦し、現存するコンストラクターとしては4番目に古い歴史を持っているザウバーの名前が完全に消えることになった。だが、創設者のペーター・ザウバーの妻であるクリスティーヌ(Christine)のイニシャルに由来する『CXX』のマシン名が継続されている。

F1特集:ザウバー 歴代F1マシン Part 1

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カテゴリー: F1 / ザウバー

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2020-04-25 14:35:33Z
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