野球の日本代表「侍ジャパン」は12日、「カーネクスト2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール」の1次ラウンド最終戦でオーストラリアと対戦し、7-1で完勝した。打線を勢いづけたのは、初回に先制3ランを放った大谷翔平(米エンゼルス)。1次ラウンド4試合の全打席を振り返ると、警戒する相手バッテリーのわずかな隙を突き、ヒットを積み重ねてきた姿が浮かび上がる。(デジタル編集部)(データはデータスタジアムおよび米大リーグのデータサイトによる)
相手バッテリーの警戒感は四球数に表れている。大谷が計4試合で得たのは、チームトップの7四球。5四球で続く近藤健介(ソフトバンク)、村上宗隆(ヤクルト)、岡本和真(巨人)の3人を上回る。二つの故意四球(敬遠)はもちろん、四球を覚悟した無理な勝負を避けるような配球が目に付いた。象徴的だったのが11日のチェコ戦だ。大谷への全投球をストライクゾーンにマークしていくと、ほとんどがアウトコースから外寄りに位置する。9日の中国戦も、ストレートは大半がボール球。ストライクゾーン内では、変化球の打ち損じなどを狙っていた意図がうかがえる。
苦手なコースを突こうとする攻めも目立った。10日の韓国戦の第1打席で、ベテランの先発左腕・
ただ、そんな包囲網を打ち破れるのが大谷だ。韓国戦の第3打席で相手バッテリーは、初球から順に、外角低め、内角高め、外角高めとコーナーいっぱいに投げ分けてきたが、大谷は4球目の内角低めのスライダーをとらえ、右翼線への二塁打とした。昨季、低めのコースの打率は他のコースよりやや下がっていたとは言え、内角低めで.320、真ん中低めで.309だった。大リーガーを相手にこれだけの数字を残せる大谷なら、やや格が落ちる投手が少々の揺さぶりをかけてきても十分、対応できることを示した。
待望の一発が飛び出した12日のオーストラリア戦も、全打席を振り返ってみれば、打ち頃と言えるボールは右中間スタンドへ運んだその1球と、三振に終わった第4打席の真ん中のストレートなどに限られる。第1打席で2球続いたカーブに迷わず反応できていなければ、看板直撃弾は生まれなかった。4試合を終えて、12打数6安打8打点。徹底的にマークされる中でも、打てる球が来るのをしっかり待てるからこそ、高い打率が維持できている。
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2023-03-13 06:00:00Z
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