<名古屋ウィメンズマラソン>◇12日◇バンテリンドームナゴヤ発着(42・195キロ)
ルース・チェプンゲティッチ(28=ケニア)が2時間18分08秒で大会連覇を達成、優勝賞金25万ドル(3375万円)を手にした。
21年東京オリンピック(五輪)代表の鈴木亜由子(31=日本郵政グループ)が地元愛知を初めて走り2時間21分52秒の自己ベストで日本勢トップの2位、前田穂南(26=天満屋)は2時間22分32秒とこちらも自己ベストを更新し3位、ともに24年パリ五輪代表選考会で今秋開催の「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」へ弾みをつけた。
◆名古屋ウィメンズマラソン順位(タイムは速報値)
(1)チェプンゲティッチ 2時間18分08秒
(2)鈴木亜由子 2時間21分52秒
(3)前田 穂南 2時間22分32秒
(4)チョウ・トクジュン 2時間24分05秒
(5)上杉 真穂 2時間24分16秒
(6)鈴木 優花 2時間25分46秒
(7)和久 夢来 2時間25分58秒
(8)リ・シケン 2時間26分28秒
(9)棚池穂乃香 2時間27分30秒
(10)イソベル・バットドイル 2時間27分54秒
◆名古屋ウィメンズマラソン(タイムは速報値)
◆レース経過
◆スタート地点 午前9時10分号砲、バンデリンドームナゴヤ前をスタートした。天気は晴れ、気温14・9度、湿度84%、北北西の風1メートル。
◆0・5キロ チェプンゲティッチがペースメーカーを抜きトップを走る。
◆1キロ 3分16秒で通過。ペースメーカーを置き去ったチェプンゲティッチは自分のペースでひた走る。ペースメーカーは設定タイムを守る走り。
◆2キロ 6分38秒で通過。第2集団に鈴木亜由子、前田穂南ら。
◆5キロ 16分19秒で通過。チェプンゲティッチの独り旅、1キロを3分15秒ほどのハイペース。35秒差で鈴木亜由子ら13人の集団が追う。
◆8キロ チェプンゲティッチ独走。追う鈴木亜由子らの集団は縦長になる。
◆10キロ チェプンゲティッチが32分34秒で通過、給水も問題なし。1分16秒差で鈴木亜由子ら12人の集団が追う。
◆11キロ 鈴木優花、鈴木亜由子が集団の前方に。
◆15キロ チェプンゲティッチが49分で通過、世界トップクラスの走りは変わらず。1分49秒遅れで鈴木亜由子、上杉真穂、前田穂南、鈴木優花の国内招待選手4人を含む10人の集団が追う。
◆20キロ チェプンゲティッチが独走、1時間5分14秒で通過。2分28秒差で鈴木亜由子ら8人の集団が追う。
◆中間点 チェプンゲティッチが1時間8分47秒で通過。
◆23キロ チェプンゲティッチを追う鈴木亜由子らの集団のペースが上がってきた。
◆25キロ チェプンゲティッチが1時間21分32秒で通過。2分49秒差で鈴木亜由子ら8人の集団が追う。
◆25・5キロ 鈴木亜由子、上杉真穂、チョウ・トクジュンが抜け出す。前田穂南、鈴木優花がやや遅れた。
◆28キロ 鈴木亜由子が2位、その後をチョウ・トクジュン、上杉真穂が追う。前田穂南が再び上げ上杉真穂の後ろにつける。鈴木優花はかなり離された。
◆30キロ チェプンゲティッチが1時間37分51秒で通過。3分9秒差で鈴木亜由子とチョウ・トクジュン。前田穂南が6秒差の4位に浮上、その後ろに上杉真穂がつける。
◆31・4キロ 前田穂南がチョウ・トクジュンを抜き3位に浮上。2位を走る鈴木亜由子と日本勢トップ争い。
◆32・5キロ チョウ・トクジュンが再び前田穂南の前に出る。
◆33キロ 地元の鈴木亜由子が声援を受けペースをさらに上げる。前田穂南が再びチョウ・トクジュンの前に出る。
◆35キロ チェプンゲティッチが1時間54分24秒で通過。3分16差で鈴木亜由子、さらに25秒差で前田穂南が続く。
◆40キロ チェプンゲティッチが2時間11分07秒で通過。3分27秒差で鈴木亜由子、さらに42秒差で前田穂南が続く。
◆フィニッシュ チェプンゲティッチが2時間18分08秒で連覇。日本勢トップの2位に鈴木亜由子、2時間21分52秒で自己ベストを更新し笑顔でゴールテープを切った。3位に前田穂南が入った。
◆名古屋ウィメンズマラソン 招待選手
選手名 | 年齢 | 所属 | 自己ベスト(大会) |
---|---|---|---|
鈴木亜由子 | 31 | JP日本郵政G | 2:22:02(22年ベルリン) |
上杉真穂 | 27 | スターツ | 2:22:29(22年大阪国際) |
谷本観月 | 28 | 天満屋 | 2:23:11(22年大阪国際) |
前田穂南 | 26 | 天満屋 | 2:23:30(21年大阪国際) |
鈴木優花 | 23 | 第一生命グループ | 2:25:02(22年名古屋) |
ルース・チェプンゲティッチ | 28 | ケニア | 2:14:29(22年シカゴ) |
ナンシー・ジェラガド | 37 | ケニア | 2:19:31(21年バレンシア) |
エロイーズ・ウェリングス | 40 | オーストラリア | 2:25:10(22年名古屋) |
リ・シケン | 28 | 中国 | 2:26:15(19年名古屋) |
チョウ・シンエン | 29 | 中国 | 2:26:56(22年杭州) |
チョウ・トクジュン | 27 | 中国 | 2:27:01(22年杭州) |
イソベル・バットドイル | 27 | オーストラリア | 2:28:10(22年メルボルン) |
◆女子マラソン日本歴代5傑◆
順 | 選手名 | タイム | コース |
---|---|---|---|
1 | 野口みずき | 2時間19分12秒 | 05年ベルリン |
2 | 新谷仁美 | 2時間19分24秒 | 23年ヒューストン |
3 | 渋井陽子 | 2時間19分41秒 | 04年ベルリン |
4 | 高橋尚子 | 2時間19分46秒 | 01年ベルリン |
5 | 一山麻緒 | 2時間20分29秒 | 20年名古屋ウィメンズ |
◆女子マラソン世界歴代5傑◆
順 | 選手名 | 出身 | タイム | コース |
---|---|---|---|---|
1 | ブリジット・コスゲイ | ケニア | 2時間14分04秒 | 19年シカゴ |
2 | ルース・チェプンゲティッチ | ケニア | 2時間14分18秒 | 22年シカゴ |
3 | ポーラ・ラドクリフ | 英国 | 2時間15分25秒 | 03年ロンドン |
4 | ティギスト・アセファ | エチオピア | 2時間15分37秒 | 22年ベルリン |
5 | メアリー・ケイタニー | ケニア | 2時間17分01秒 | 17年ロンドン |
◆ともに21年東京五輪代表の鈴木亜由子(31=日本郵政グループ)前田穂南(26=天満屋)に、1月の大阪国際4位の上杉真穂(27=スターツ)、19年世界陸上ドーハ大会7位の谷本観月(28=天満屋)、前回5位に入った鈴木優花(23=第一生命グループ)ら5選手が国内招待選手で登録。
海外からは、昨年のシカゴマラソンで世界歴代2位の2時間14分18秒をマークしたルース・チェプンゲティッチ(28=ケニア)らが参戦。
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2023-03-12 03:36:00Z
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