「強い自分を見せつける。世界に行くためのスタートライン」
そう臨んだ舞台での代表内定は、あくまで「通過点」だととらえています。
2013年の世界選手権では終盤までアフリカ勢を先頭で引っ張るレースを見せて5位に入賞。それでも「メダルを取らなければ意味がない」と満足した様子は一切ありませんでした。
その5か月後に突如引退、4年のブランクを経て表舞台に戻ってきましたが「オリンピックでのメダル」は今も決して「絵そらごと」とは考えていません。
同じロンドンオリンピックに出場しいまは指導を受けている同学年の「盟友」、横田真人コーチは「僕らは“仮想世界”、オリンピックでどう勝負するかを考えている」と話しています。
マラソンの会場が札幌に移ったことで、10000メートルが猛暑が予想される東京で行われる最も長い距離のレース。過酷な戦いにも暑さに強い新谷選手が「地の利」に加えベストな状態で臨めれば「メダルのチャンスはある」と横田コーチは語ります。
「オリンピックにつながる大会も出場することも結果を出すことも、すべて仕事のうち」と、強い“プロ意識”で女子長距離界をリードする32歳の新谷選手。序盤から全力でレースを引っ張るスタイルを貫き、さらなるレベルアップを図れば真夏の国立競技場を沸かせる日も現実味を帯びます。
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2020-12-04 09:42:00Z
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