女子でショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(18=トヨタ自動車)がフリー154・90点の合計234・24点を記録し、2連覇を飾った。

冒頭、4回転サルコーを成功させた。日本人では03年の安藤美姫以来17年ぶりで花を添えた。続くトリプルアクセル(3回転半)はやや詰まったものの、3回転フリップ-1回転オイラー-3回転サルコーの3連続ジャンプや、後半の2回転半-3回転トーループなど、大きなミスなし。演技を終えると、笑顔で両拳を握った。浜田美枝、ステファン・ランビエルの両コーチも抱き合って喜んだ。

「本当に今回、すごく試合がない中で、モチベーションが下がることもあったんですけど、いろんな方々に助けられて、お二方の先生も一生懸命、教えてくださって。コーチ、ファンの皆さんに感謝を強く表したいと思っていたので良かったです」

4回転サルコー成功には「今回、自分の中で思っていたのが、絶対に決めるということ。結構前から決めると思っていたので、すべて出せた。緊張とか関係なく、ジャンプのイメージだけを考えて跳べたので、うれしいです」と納得した。

新型コロナウイルスの影響で、先延ばしになっていた今季初戦。新フリー「ベビー・ゴッド・ブレス・ユー」の美しい音色に乗せ、着実な成長を示した。

コロナ禍の今季はスイスに渡り、長期合宿を敢行。SP、フリーともに欧州で新しい演目を作り上げた。フリーはコーチとして指導を受ける、06年トリノ五輪男子銀メダルのランビエル氏が振り付けを担当。競技会がない中で磨き上げ、11月の帰国後は浜田美栄コーチから技術面で知見を得た。

「ジャンプはお二方の教えを、どちらも取り入れた。空中姿勢を真っすぐに。意識してやっていくと、調子が良くなってきました」

今季初戦の緊張感を、先行きが見通せない日々の努力で乗り越えた。また1歩、紀平が高みに到達した。

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