<阪神5-9ヤクルト>◇15日◇甲子園
あんたが頼みの綱や! 阪神ジャスティン・ボーア内野手(32)がヤクルト戦(甲子園)の7回に梅野から5号ソロを放った。球団の新助っ人では89年フィルダー以来の5カード連続本塁打。チームの連勝は2で止まって最下位に逆戻りしたが、元気なB砲がいれば大丈夫だ。開幕直後の不振はどこへやら。打率と打点、本塁打、安打で今やチーム4冠。巻き返しの一撃、頼みまっせ!
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希望が詰まったボーアの1発だ! 7回表に2度目のリードを許し、意気消沈の甲子園。ジェット風船を飛ばせない「ラッキー7」も、気候と似て湿り気味だった。しかし、B砲の快音で再びスタンドが沸いた。夜空に高々と舞い上がった白球が、右中間席で跳ねた。「いい感触だった。打てて良かったよ」。応援バットや手拍子による応援が一段と大きくなった。
2点を追う7回1死無走者の第4打席。ヤクルト4番手梅野の高め149キロ直球を仕留めた。一塁を回ってスタンドインを確認すると、右手で小さくガッツポーズ。2回、6回にも安打を放ち、今季2度目の猛打賞となった。
開幕当時が遠い昔のように感じる。大物助っ人として4番でシーズンを迎えたが、まさかの18打席連続無安打。初安打までに5試合を要し、打順も4番を降りた。「不要論」までささやかれたが、そこから本領を発揮。初安打翌日の6月25日ヤクルト戦から15試合は、49打数20安打5本塁打。打ちに打って、0割5分3厘からスタートした打率はこの試合でとうとう3割の大台に乗り、3割9厘まで急上昇。「(対戦カードが)2巡目に入って、ピッチャーに慣れてきた部分もある」。気づけば12打点と21安打を合わせ、チーム「4冠」となった。この間、約3週間。周囲の異論も、実力と結果ではね返した。メジャー92発の看板は、やはりだてではない。
矢野監督も「リズムとか出てきて、日本の野球に慣れてきた部分もある」と分析。6回の中前打では二塁を狙おうと大きなオーバーランを見せ、7番梅野の中前適時打では二塁からの激走で一気に生還。指揮官は「一生懸命、走っている。そういう姿を見せてくれると、チームとしては士気が上がる」と、助っ人の積極的な走塁姿勢も評価した。
この1発で他球団への“あいさつ回り”を済ませた。1日中日戦の今季1号から5カード連続アーチ。名刺代わりの1発とは、まさにこのこと。練習試合で好調時は、験を担いでひげをそらずにいたが、今も口周りにはたっぷりと蓄えている。チームは1日で最下位に逆戻りも、各球団に恐怖を印象付けたB砲。「勝つためにもっと打ちたい。切り替えて、明日からも勝ちにつながるバッティングをしたいね」。その打棒が、チーム上昇のカギを握っている。【奥田隼人】
▼ボーアが7月1日中日戦から5カード連続本塁打を記録。阪神の外国人では、ゴメスが15年6月23日広島戦から7月9日中日戦に5カード連発して以来、5年ぶり。来日1年目の助っ人に限ると、フィルダーが89年7月7日ヤクルト戦から同22日巨人戦にかけての5カード連続以来、31年ぶり。
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2020-07-15 14:44:00Z
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