東前頭5枚目阿炎(26=錣山)が、突然休場した。NHK大相撲中継で向正面の解説を務めた師匠の錣山親方(元関脇寺尾)によると「数人のお客様と会食に行ったため。大事を取って休場することになった」と説明。師匠は「こういう時期に軽はずみな行動をしてしまった」と話した。阿炎はこの日の幕内土俵入りに不在だった。8日目は新大関の朝乃山との対戦が組まれていたが、急きょ割り返しとなった。

錣山親方はこの日の午後2時ごろに、阿炎が会食に行ったことを知り、急きょ休場させることを決断したという。日本相撲協会は場所前に、協会員に対して新型コロナウイルスの感染防止マニュアルを配布。あらためて、不要不急の外出の呼び掛けなどを行っていた。錣山親方は「自業自得。(阿炎)本人がコロナにかかるのは自分の責任。協会員が一同になり、お客さんを入れて開催することになったのに最低のことです」とばっさりと切り捨てた。現段階で発熱はないという。

7日目に対戦する関脇御嶽海(出羽海)は不戦勝となり、思わぬ形で初戦から7連勝となった。