タテジマの新庄剛志がサプライズ復活した。日本ハム新庄剛志監督(52)が阪神のユニホームを着用して阪神岡田彰布監督(66)とメンバー表交換を行った。背番号は阪神入団当時の「63」で、上下ともタテジマに身を包み、両手を上げてグラウンドへ。今季の阪神のホームユニホームと同じデザインだが、背ネームは漢字で「新庄監督」と書かれた特注。阪神の帽子もかぶった新庄監督の登場に、場内は騒然としながら拍手喝采。岡田監督も笑顔で迎え入れて固く握手。さらに審判団とともにホームプレート上で記念撮影すると、ひとり新庄監督はマウンド側に歩み出して左翼へ、そして右翼へ向かって右手を挙げて一礼した。

岡田監督との「ハイタッチ・メンバー表交換」を希望しながらも、大先輩から「あかんわ、おーん」と言われることを恐れていた新庄監督だが、雨天中止となった28日には不敵な笑みを浮かべて「まあ、見といてください。なんかあるでしょうね」とサプライズを予告していた。さらに「失礼のないようにはします。まあでもね、プレーボールがかかる前なのでね。ファンあってのプロ野球だし、記念に…ここ(甲子園)で育ててもらって…記念に」と話していたが、見ているファンも記念に残るワンシーンとなった。

◆日本ハム新庄の阪神ユニホーム 06年5月18日、日本ハム新庄は甲子園阪神戦の試合前、阪神のユニホームに着替えて守備練習に登場。センターの位置で約3分間ノックを受け、大喜びの阪神ファンに笑顔を振りまいた。この年限りでの引退を表明していた新庄の、懐かしい聖地での最後のファンサービスだった。翌日19日にはセ・リーグ連盟から「今後は認めない」と厳重注意を受けた。