学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は5日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われ、駒大が1区からゴールまでトップを走り続ける完全優勝で大会4連覇を飾った。記録は5時間9分。2位の青学大に3分34秒差、距離にして約1・2キロの大差をつけた。
昨季、学生駅伝3冠を達成した駒大は今季開幕戦の出雲駅伝(10月9日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)でも完全優勝しており、出雲駅伝が創設された1989年以降、3大駅伝では大東大(89年全日本~91年箱根)と並び、最長の5連勝となった。今年の箱根駅伝4区で首位に立って以来、学生3大駅伝で21区間連続でトップを走り続けている。今季最終戦の第100回箱根駅伝(来年1月2、3日、東京・大手町~神奈川・箱根町芦ノ湖往復=10区間217・1キロ)で史上初の2年連続3冠と学生駅伝6連勝を目指す。
今年の伊勢路でも駒大は強かった。強すぎた。8区間のうち区間賞が四つ、区間2位が三つ。最も悪くても区間3位。昨季限りで駒大の監督を勇退した大八木弘明総監督(65)は「みんな、よく走った」と笑顔で話した。エース区間の7区(17・6キロ)で、区間賞を獲得した国学院大の平林清澄(3年)と6秒差で区間3位だった主将の鈴木芽吹(4年)について「昨年、田沢廉(現トヨタ自動車)が出した区間記録(49分38秒)を目指して、前半からハイペースで突っ込んだ。今年は去年より暑かったこともあり、後半にバテた。でも、ただ、区間賞を取るだけではなく、田沢の記録にチャレンジした芽吹の姿勢は評価したい」と称賛した。
大八木総監督は、駒大チームを総括した後、駒大以外の選手で光った選手を2人挙げた。
ひとりは、2区(11・1キロ)で区間新記録の区間3位と健闘した東農大の前田和摩(1年)だ。区間賞を獲得した駒大の佐藤圭汰(2年)と10秒差だった。1万メートル28分3秒51、ハーフマラソン(21・0975キロ)1時間1分42秒でいずれもU20(20歳以下)日本歴代2位の自己ベストを持つ東農大のスーパールーキーを大八木総監督は高く評価。「前田は強い。あれは本物だ。これから、もっと強くなるだろう。楽しみだね」と柔和な笑みをたたえて話した。
もうひとりが創価大の吉田響(3年)だった。出雲駅伝の5区に続き、全日本大学駅伝でも5区で区間賞。しかも、区間記録を29秒も更新した。東海大に在籍していた22年箱根駅伝5区で2位と快走しており、今季の箱根駅伝でも5区出走が濃厚。3大駅伝すべて「オール5区区間賞」の偉業に挑む個性派ランナーについて、大八木総監督は「吉田響はきつくなってから頑張れる。あの泥臭い走りはいいね」とうなずきながら話した。
今季から総監督として、より広い視野で大学駅伝界を見ている名将に認められた前田和摩と吉田響。箱根路でも大活躍が期待される。
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2023-11-06 03:00:00Z
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