J1得点王に輝いた横浜F・マリノスの日本代表FW前田大然(24)が、Jリーグの年間表彰式、晴れ舞台に羽織はかまという、極めて異例のいでたちで現れた。

例年は出席者にタキシードが貸与されるなどしていたが、コロナ禍で各自で衣装を用意することになったため、前田とクラブが話し合って、はかまを選んだという。

ベストイレブンにも選ばれ、壇上で司会のナインティナイン矢部浩之から、「成人式の暴れる方たちの格好にも見えますが(笑い)」と突っ込まれた。

SNS上でも話題をさらい、「成人式感」「和装がすごい」と大きな反響を巻き起こしている。

年間表彰式の印象的ないでたちといえば、キングカズ。1994年にJリーグアウォーズ、初代年間最優秀選手賞(MVP)に輝いたカズは、赤のタキシードで登場しポーズを決めたシーンが有名だが、前田も大いに目立った。

今季23得点。派手なゴールは少なかったが、スピードを生かした動きでDFの意表を突いて得点を重ねた。シーズン2度のハットトリックも記録して、チームは今季の総得点で王者川崎Fを上回った。

最終節では得点王を争うFWレアンドロ・ダミアンと直接対決して、ともに1点ずつを決めて、そろって得点王に輝いた。

前田は「残り3節くらいで(得点王)いけるんじゃないかと思ったけど、ダミアン選手がすごい勢いで追い上げてきたので、やばいと思った。お互い得点王を頂けて光栄です」。

前田とともに登壇したレアンドロ・ダミアンは、「チームメートが自分のためにサポートしてくれた。前田選手も今季すばらしいシーズンを繰り広げていた。お互い単独得点王になりたかったかもしれないけれど、前田選手と一緒に得点王になれてうれしい。チームメートに感謝しないといけない」と話した。