元阪神ヘッドコーチで野球評論家の片岡篤史氏(50)が14日、新型コロナウイルスに感染していたことを、自身のYouTube「片岡篤史チャンネル」で公表した。鼻にチューブをつけ、ベッドに横たわりながら動画を投稿。自らの言葉で、8日から入院していることを明かした。

プロ野球界で一時代を築いた片岡氏が、異例の形で新型コロナウイルス感染を公表した。昨年10月からYouTube上で「片岡篤史チャンネル」を開設。この日、衝撃的な動画を投稿した。ベッドに横たわり、鼻にチューブをつけていた。「皆さん、こんばんは。片岡篤史です。私、コロナウイルスに感染してしまい、4月の8日から入院しています」。自らの言葉で入院時期を明らかにした。うつろな目でカメラを見つめ、言葉は途切れ途切れに、呼吸するのが苦しそうな様子だった。

片岡氏は直近では12日に動画を投稿し、元気な姿を見せていた。しかしこれは事前に収録していたものだという。「皆さんに見てもらってる動画はストックしていたものであって、動画が更新されなくなったら、ストックしている動画がなくなったと思ってください」と言葉をつないだ。「今、コロナで世の中、大変なことになっていますので、皆様も今まで以上に十分、予防していただいて、感染されないようにしてください」と感染予防を訴えて締めくくった。動画の最後には黒い画面に「必ず復帰します! 待っていて下さい。」という白い文字が映し出された。

プロ野球OBでは近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めた梨田昌孝氏(66=日刊スポーツ評論家)がコロナウイルスに感染し、現在もICU(集中治療室)で治療を続けている。片岡氏は精力的に評論活動を行いながら、動画投稿にも力を注いでいた。1日も早い回復が待たれる。