ディフェンスの役割を全うする原修太選手は日本代表デビュー
強化試合を経て調子を上げる馬場雄大選手
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開幕。沖縄ラウンドは予選グループEからスタートし、オーストラリアが98-72でフィンランドに勝利。続いて、男子日本代表が沖縄アリーナに登場。「前半に自分のシュートが入っていたら、もっとゲーム展開が変わっていたと思います。そこはチームに迷惑をかけてしまいました」と自責の念に駆られる渡邊雄太選手(フェニックス・サンズ)だけではなく、武器とする3ポイントシュートが6/35本(17.1%)と低迷。強豪ドイツを相手に、63-81と18点差で敗れました。
SoftBank CUP 2023での内容を踏まえ、「足りなかったディフェンスを修正できる選手を起用する」とトム・ホーバスヘッドコーチは前日に明言。男子日本代表に初選出された原修太選手(千葉ジェッツ)はデビュー戦で先発を任されます。ディフェンスの役割を全うする一方、「もう少しオフェンスに絡んでチームの流れを作ることができれば良かったです。得点やアシストがなくても、ひとつのピックでズレを作るなど、次の試合ではそこをもっと意識していきたいです」という気づきがありました。
前半に3つのファウルを取られたジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)が、ベンチに下がっている時間帯が長かったことも響き、前半を終えて31-53と22点のビハインドを背負います。ハーフタイム時、ホーバスヘッドコーチは「1点差でも、2点差でも後半の20分間は勝とう」とチームの士気を高めます。後半開始早々からディフェンスの強度が上がり、ボールを奪ってチャンスを作る場面が増えます。「強化試合でリズムがつかめなかった中でも、1試合1試合準備できていました」と調子を上げて本番を迎えた馬場雄大選手は、渡邊選手の20点に次ぐ15点をマーク。渡邊選手と馬場選手のコンビプレーから、それぞれがダンクを決めて会場を沸かし、後半の20分だけを抜き出せば32-28でドイツを上回ることができました。
予選グループは勝率とともに、得失点差などが順位を左右します。少しでも点差を縮めることが大切であり、「後半も点差が離されそうになったときに、みんなが食いしばって最後まであきらめずに戦い切ったことが一つの収穫でした」と渡邊選手が言うように、強豪揃いのFIBAワールドカップで戦っていくための自信をつける一戦となりました。
ホーバスヘッドコーチも「試合には敗れましたが、ロッカールームに戻った選手たちはみんながポジティブに捉えていました」とすでに気持ちを切り替え、次戦8月27日(日)21:10に行われるフィンランド戦への準備がはじまります。今大会で対戦するすべてのチームが、「個人個人で見れば相手の方が強いのは分かっており、日本はチーム力で勝負しなければいけないです。ドイツ戦は、コミュニケーションミスが少しあったので、そこをなくして40分間戦い抜くことが次の試合へ向けた課題です」と渡邊選手は述べ、遂行力を高めて勝利をたぐり寄せます。
アジア1位の目標に向けたライバルとなるレバノンとフィリピンが本日初戦を迎え、日本と同じく黒星スタート。8月26日(土)、沖縄アリーナではグループFが開幕を迎え、カーボベルデ共和国 vs ジョージア(17:00)、スロベニア vs ベネズエラ(20:30)がそれぞれ対戦します。
■FIBA バスケットボールワールドカップ2023 試合日程
・8月27日 (日) vs フィンランド (21:10 TIP OFF)
【テレビ放送】 21:00~ テレビ朝日系(生中継)
【インターネット配信】DAZN、バスケットLIVE、TVer(生配信)
・8月29日 (火) vs オーストラリア (20:10 TIP OFF)
【テレビ放送】 19:54~ テレビ朝日系(生中継) ※一部地域を除く
【インターネット配信】DAZN、TVer(生配信)
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2023-08-25 18:15:04Z
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