広島が24日、パドレス傘下3Aエルパソを自由契約となり、日本球界復帰を決めた秋山翔吾外野手(34)と面会し、正式オファーを出した。約2時間の交渉で鈴木清明球団本部長(68)が条件面などを提示し、球団の思いを直接伝えた。鈴木球団本部長は「プレーヤーとして申し分ないし、野球に対する考え方や姿勢も素晴らしい。カープにとって財産となる。うちとしては今年すぐに働いてくれないと困る、というよりもチームの在り方として(必要)」と正式にオファーした経緯を説明した。

広島の外野陣は昨オフに鈴木がカブスへ移籍し、西川が離脱中と、補強ポイントの1つといえる。秋山が4月にレッズを退団した時点で獲得に興味を示しており、今回日本球界復帰を決めたことで正式に獲得意思を表明した。広島のほか、古巣西武が22日、前日23日にはソフトバンクが秋山と交渉を行った。

広島には同学年の会沢のほか、菊池涼や田中広と侍ジャパンでともに戦った仲間もいる。経験と実績あるヒットメーカーの加入は上位浮上を目指す広島にとって、重要な補強策となりそうだ。3球団との交渉が終わり、あとは吉報を待つのみとなった。