Jumat, 10 Juni 2022

陸上 日本選手権【2日目】サニブラウン 10秒08で優勝 男子100m - nhk.or.jp

田中選手は全体トップのタイムで通過した9日の予選では、スタート直後から先頭でレースを引っ張りましたが、決勝では、400メートルすぎまで集団の中ほどにつけました。

その後、800メートル手前で先頭に立って、ラスト1周でさらにペースを上げ、ほかの選手を一気に引き離しました。

田中選手はトップでフィニッシュし、4分11秒83のタイムで3連覇を果たしました。そして世界選手権の代表に内定しました。

田中選手は「すごくほっとしている。位置取りが最初は少しうまくできず、気持ち的には焦ったが、余裕を持ちながら集中してレースを走り抜けることができた」と冷静に振り返りました。

そして「世界のラストのスピードに対応できるラスト1周を意識したが、競り合う形のレースになった時に勝ちきれたかどうかは分からない。最後、1人になった時は自分のリズムを失わずに走りきれたので、そこを世界のレースでも出していきたい」と話しました。

世界選手権に向けては「まずはちゃんと1500メートルの権利を取ることができたので、その権利を無駄にせず、オリンピックの自分にも恥じないような楽しめるレースができたら、結果に関係なくそれでいいかなと思う」と意気込みを話しました。

【田中 “中途半端” 脱却へ】
去年の東京オリンピック。田中選手は女子1500メートルで日本記録を更新し、日本選手として初めて8位入賞を果たす快挙を成し遂げました。

しかし、今シーズンに向けては「オリンピックで入賞レベルという中途半端な立ち位置。世界での地位を築いていくうえで正念場かなと思う」と危機感を口にしました。

ことし4月の開幕から毎週、毎週、大会や記録会に出場し、400メートルから1万メートルまでさまざまな距離で実戦を重ね力をつけてきました。ほとんどすべてのレースで日本選手トップとなりましたが、海外選手に終盤、競り負けることが続き「自分の力や判断の中途半端な部分が出た」と現状を捉えています。

日本選手権直前の先月、初めてアメリカに渡りおよそ2週間の合宿をして調整して臨んだ現地での国際大会、世界のトップ選手に大きく差をつけられ、15位と振るいませんでした。

その結果を踏まえて日本選手権に向けては「自分の中で、何かに勝てたと思えるようなレースができたら」と話していました。

10日のレースは中盤以降、ほかの選手を大きく引き離して、3連覇を達成。中途半端と認識している今の立ち位置から、世界のトップと“常に渡り合える選手”を目指すリスタートとして世界選手権の舞台に臨みます。

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2022-06-10 13:00:39Z
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