Selasa, 23 April 2024

阿部監督が87球0封の山崎伊織を代えた理由…宮本和知氏、1~5回と7回の“違い”を指摘 - スポーツ報知

◆JERA セ・リーグ 巨人2―0中日(23日・ひたちなか)

 阿部監督が伊織の異変を敏感に察知したね。1~5回は完璧。初球ボールが17人中2人だけで、一度もボールが2球続かなかった。それが、7回は先頭の中田にストレートの四球。次の細川は三振に仕留めたけど、カットボールが甘く入っていたんだ。三振を取ったスプリットもシュート回転が強かった。慎之助監督は結果ではなく、伊織の投球に変化を感じて、この回途中でスイッチしたんだと思う。

 最近は交代を球数で判断することが多いけど、先発投手はイニングなんだ。特に気を使うのは5、7回。責任イニングの5回は「ここを抑えて最低限」、7回は「ここをしのげば完投できる」―と、打者との勝負なのに違う気持ちが出る。6回終えて73球。球数は完投、完封ペースだけど、阿部監督は序盤との違いから、まだ80球台で無失点の伊織を代えた。捕手出身監督らしい判断。すごいよ。

 高梨からバルドナードへの継投は、相手打線の左右と左が多い代打を見ての判断だろうね。高梨は横の角度、バルは縦の角度が素晴らしい。抑えに大勢がいて、その前に右の西舘、左は中川不在でもバルがいる。イニング途中からは左の高梨、右の船迫。今季の救援陣は角度、軌道が実に多彩だよ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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2024-04-23 20:30:00Z
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