【ロサンゼルス=後藤香代】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳で、大谷選手の預金口座から1600万ドル(約24億6000万円)以上を盗んだ疑いで訴追された水原一平容疑者(39)が、賭博疑惑が発覚する前に会計士による大谷選手の口座確認を阻止していたことが明らかになった。大谷選手の代理人ネズ・バレロ氏ら関係者3人による確認も同様に阻止していた。
米連邦検察が連邦地裁に提出した訴状によると、大谷選手の口座に利息が発生したり、多額の贈与が行われたりした場合、会計士は誤った確定申告をする恐れがあると懸念し、水原容疑者に口座を確認したいと申し出た。会計士はバレロ氏から会計業務を依頼されていた。
2022年10月頃、会計士は大谷選手と面会する予定だったが、水原容疑者が「大谷選手は病気だ」として面会に1人で現れ、「大谷選手が口座の非公開を希望しており、利息や贈与はなかった」などと説明していた。
バレロ氏も水原容疑者に口座について何度か問い合わせたが、水原容疑者は「プライベートな口座であり、大谷選手は監視されることを望んでいない」と説明していた。大谷選手に直接確認しなかったバレロ氏は、捜査官の調べに「水原氏を信じない理由はなかった」と語った。
プロの簿記係やフィナンシャル・アドバイザーもバレロ氏から業務を依頼され、バレロ氏に口座を確認したいと申し出たが、バレロ氏は水原容疑者が会計士に説明したのと同様に回答した。
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2024-04-15 11:22:00Z
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