Selasa, 06 Desember 2022

優しくおっとりの「麻也兄ちゃん」地元では周りに合わせていたのかも…「まるで別人に」 - 読売新聞オンライン

 サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で決勝トーナメントに進んだ日本代表。長崎市出身で主将の吉田麻也選手(シャルケ)を幼い頃から知る後援会長の横田祐治さん(65)は6日、同市のパブリックビューイング(PV)会場でエールを送った。(丸山一樹)

 午前0時、クロアチア戦がスタートすると、ユニホーム姿の横田さんは食い入るように画面を見つめた。

 視線の先には、ピッチを駆け巡り、声を出す吉田選手。「いつもの動きだ」と胸をなで下ろした。

 横田さんは、地元のサッカークラブで吉田選手を小学校の低学年から指導した。

 当時はチームができたばかりで人数も15、16人と少なく、力に差がある「凸凹チーム」。吉田選手はトップ下やボランチとして伸び伸びと楽しんでいた。「優しく、おっとりとした性格。ピッチでは下級生から『麻也兄ちゃん』と呼ばれ、慕われていた」と話す。

 特に際立った選手には見えず、県内でも無名に近かった。だが、吉田選手が小学6年の時、名古屋グランパスの下部組織のセレクションに合格した際の動画を見て驚いた。相手をかわす身のこなし、鋭く正確なパス――。「まるで別人だった。クラブでは周りに合わせていたのかもしれない。チームの調和を一番に考え、ここぞという時には力を発揮する。今考えると、麻也の本質をあの時見たのかもしれない」と振り返る。

 ベスト16の前回大会後に日本の主将となり、柔和な顔つきが変わったと感じた。「重圧がそうさせたのだろう」と横田さん。今大会のグループリーグのコスタリカ戦では、吉田選手のプレー後に失点するシーンもあった。しかし、スペイン戦では堅守で勝利に貢献。「バッシングもあったが、結果を残す。常に想像を超えていく選手だ」とたたえる。

 今年6月、長崎市に帰省した吉田選手は「ワールドカップに懸けています」と力強く言っていた。今大会、自慢の教え子のプレーを何度も見る機会を得て、横田さんは喜んだ。

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2022-12-06 07:11:00Z
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