米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は29日(日本時間30日)に本拠地で行われたアスレチックス戦で8回無失点の好投を披露。今季15勝目を挙げた。八回二死まで四球の走者1人しか許さない「準完全」。惜しくもその後に2安打を許し、日本人3人目4度目の快挙は逃したが、ファンから大きな拍手と歓声を浴びた。(デジタル編集部)
初回、先頭打者に四球を与えたが、3番打者を併殺に打ち取り、3人で初回を終えた。その後は七回まで一人の走者も許さない。大谷自身「五回ぐらいから」無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を意識したと、試合後の地元テレビ局のインタビューに明かした。
八回も二死、そして2ストライクまでこぎつけたが、そこから遊撃手の定位置付近へ、ライナー性の打球が飛んだ。打球速度133キロと、決していい当たりではなかったが、難しいバウンドになり、遊撃手はグラブに当てながら、抑えられなかった。あとアウト4つで、偉業を逃した大谷だが、野手に笑顔を向け、ショックは見せなかった。3万人を超える観客はスタンディングオベーションで大谷の健闘をたたえた。
大谷は試合後、「すごい狙っていたというか、気にはしていたが、それよりも、ランナーをためないようにと思った」とこの時の心境を表現。次打者にもヒットを許したが、この試合初めてのピンチを三ゴロで切り抜けた。
地元局のインタビュー中には、この試合、多くの打球を処理した三塁手のレンヒフォから樽のような容器に入った大量のスポーツドリンクをかけられる手荒い祝福もあった。野茂英雄(ドジャース、レッドソックス)、岩隈久志(マリナーズ)に続く快挙達成はならなかったが、今季、本拠地での最後の登板は、ファンもチームメートの心をも動かす快投だった。
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2022-09-30 06:35:00Z
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