Sabtu, 22 Oktober 2022

【シリーズ分水嶺 第1戦】オリックス・山本由伸、明らかに合っていなかった神宮のマウンド - サンスポ

オリックス・山本由伸は五回途中に緊急降板した(撮影・村本聡)

(SMBC日本シリーズ2022、ヤクルト5-3オリックス、ヤクルト1勝、22日、神宮)2年連続となるヤクルト-オリックスの顔合わせとなった日本シリーズは、投手4冠のオリックス・山本由伸投手(24)が五回途中(2発を含む4失点)で緊急降板する波乱の幕開けとなった。連載「シリーズ分水嶺」では、プロ野球最高峰の戦いで勝敗を分けたワンプレーや舞台裏に迫る。

ドラフト会議から2日後。2年連続で日本シリーズ開幕戦のマウンドに上がったオリックス・山本は6年前の秋、ドラフト4位指名だった。

2016年のドラフトを振り返ってみると、1位指名で創価大・田中正義(現ソフトバンク)に5球団が競合。高校生投手ではヤクルトが履正社・寺島成輝、日本ハムが広島新庄・堀瑞樹、西武が作新学院・今井達也、楽天が横浜・藤平尚真を1位指名した。宮崎・都城の山本が指名されたのは、高校生投手としては9番目の指名だった。

在京球団のある九州地区スカウト担当は「節穴と言われれば反論はできないが、当時の山本は右肘や左脇腹を痛めていて、視察に行っても登板回避が多く、伸びしろを確かめられなかった。3年夏の宮崎大会も3回戦止まりだったしね。何より本人が社会人チームに進むつもりで、プロ志望届を出したのも締め切り寸前だった」と当時を振り返る。

ドラフト4位から日本ナンバーワン投手となった山本。しかし、この日は明らかに本来の姿ではなかった。下半身の体重移動がスムーズにいかず、上半身に頼る投げ方。その上半身の力みでリリースの際に腕が体から離れる。結果として抜け球が多くなり、フォークボールはシュート回転、カーブは従来の落差がなかった。球団は降板理由について「左脇腹をつったような感覚を訴えたため」と発表した。

要因の一つとして推測されるのが、2018年に中継ぎで1イニングを投げて以来、先発としては初めてとなる神宮のマウンド。苦手とする投手は多い。

今季限りでの現役引退を表明しているオリックス・能見篤史投手兼任コーチも阪神時代の実体験から「今は少し改良されたが、他球場に比べると傾斜が緩め。マウンドとバッターボックスが同じぐらいの高さに見えて、感覚的に投げ下ろすことができなかった」と指摘。また、ブルペンの方が傾斜が高いため、今シリーズ前にも「ブルペンとマウンドは全くの別物」と投手陣に助言を送っていた。

昨年は学生野球の明治神宮大会と日程が重なったことで、ヤクルトのホームゲームは東京ドームを使用していた。ただ、オリックス・中嶋聡監督も用意周到。第2戦先発は神宮での登板経験がない宮城ではなく、明大出身で神宮に慣れ親しんだ山崎福也を送り込む。(編集委員・東山貴実)

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