安倍晋三首相(65)が辞任する意向を固めたことが報じられると、インターネット上では来夏に延期された東京五輪・パラリンピックでの“安倍マリオ”再登場を期待していた人々からは惜しむ声が上がった。
“安倍マリオ”は2016年リオデジャネイロ五輪の閉会式で登場。次回開催都市としてのパフォーマンスの中で、安倍首相が人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の主人公、マリオにふんした。「キャプテン翼」の大空翼やハローキティなどの人気キャラ、北島康介氏らメダリストから赤いボールを受け取った安倍首相が東京からリオへ向かわなければならないが、時間がない、というストーリーの映像が流れ、首相はマリオに変身し、渋谷のスクランブル交差点にドラえもんのひみつ道具の力で穴を掘り、マリオのゲーム内ではおなじみの「土管でワープ」でリオへ。「どこでもドア」の方が早いのではという疑問も残る中、マラカナン競技場の中央にはゲームを思い起こさせる緑の土管が設置され、中からマリオ姿の安倍首相が出現。ボールを両手で掲げて、東京五輪をアピールした。
ネット上では「安倍マリオはどうするんだよ」「安倍マリオだけはやってほしかった」、「もう土管から出てこないのか。悲しい」、「もう一度みたかった」など残念がるコメントが多く上がったほか、海外メディアでも辞任のニュースの中で、安倍マリオ姿の映像が多く使われていた。
安倍首相は13年9月の招致成功の際の首相であり、最終プレゼンテーションにも参加。東日本大震災による放射能への懸念などについても「コントロール下にある」などと世界に安全な五輪を約束した。新型コロナウイルスによる延期が決まった際にも、2年延期案もある中で、組織委の森喜朗会長が「総理が決断した」と明かしたように1年延期を決定。来年9月に自民党の総裁選を控える中で、東京五輪の成功に最もこだわっていた国のリーダーが志半ばで身を引いた。
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2020-08-28 07:25:00Z
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