◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 初日(27日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇7366yd(パー70)
初日終了後に大会が中止され、幻となった3月「ザ・プレーヤーズ選手権」から5カ月。松山英樹が6バーディ、3ボギーの「67」をマークし、3アンダーで正真正銘の単独首位発進を決めた。
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変化は出だし10番のティショットから見て取れた。住友ゴム工業(ダンロップ)が展開するスリクソンの未発売モデル「ZX」シリーズから、ソール部分にウェートのプレートがひとつ確認できる1W「ZX5」を投入した。
その10番での最初の一打は大きく右に出てボギー。392ydのパー4となる11番では358ydを記録して一気にグリーン近くまで運び、アプローチをしっかり寄せてバーディを奪い返した。続く12番で3パットボギーをたたくなど、一進一退の前半は1オーバーで折り返した。
当地でのPGAツアー開催は2003年「全米オープン」以来。プレーオフシリーズの常連となった松山にとっても未知のコースだった。「グリーンが本当に硬くて、何ホールか水をほぼ含んでいないような感じで難しかったけど、うまく対応できたかな」。アンダーパーはわずか3人というタフなセッティングにも、後半だけで4バーディを奪って一歩抜け出した。
残り289ydの左ラフから2オンに成功した1番(パ―5)は10mのイーグルトライこそわずかにカップ右を抜けたが、悠々とタップイン。2番も3mを沈めて連続で獲り、「前半はうまく打てなくて、1番はイーグルパットだったので、ちょっと大きく変えて試してみようと思って、2番ホールで入ってくれたので、そこからは、ほぼほぼミスはなくできた」とターニングポイントになった。
黒いシャフトを挿した黒いヘッドのピン型パターと、こちらも見た目から明らかな変化があったグリーン上。7番では6.5mのフックラインを流し込み、ハイライトは20mの超ロングパットを決めるバーディで締めた最終9番。
「前のホールでだいぶショートしてたんで、ちょっと強めに打ったらちょうど良かった。入ってびっくりした」と振り返りつつ、「前半の感じだったら、あした替えようって思っていたけど、後半はいい感じで打てたので、どうしようか迷っている」。後半のパッティングに納得の表情を浮かべた手応えを裏付けるように、前半マイナスだったストロークゲインドパッティングもプラスへ転じた。
「徐々に自分の悪いところがわかり始めて、少しずつ改善していってる途中のゴルフ。これからどんどんどんどん良くなっていくんじゃないかと、自分に期待を持っている」。直近6シーズン以上連続でプレーオフ最終戦進出を果たしているのはダスティン・ジョンソン、パトリック・リード、そして松山の3人だけ。7年連続出場の快挙より先に3シーズンぶり優勝なら、一気に初の年間王者だって見えてくる。
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2020-08-28 02:00:16Z
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