ロベルト系の血も相性が良いレース
先週の宝塚記念は、当コラムでとりあげた10年近く不遇だった母系にトニービンを持つイクイノックスが優勝。2着はセブンスルーシーズ。
1、2着馬はともに、春のクラシックでは連対できずに種牡馬になった馬。スルーセブンシーズの父はドリームジャーニー。GI勝利はすべて直線が短いコース。古馬混合戦でのGI勝利は宝塚記念と有馬記念。
いずれも400mでは割れない非根幹距離。日本の主流種牡馬の産駒は、400mで割れる根幹距離。直線が長いコースで能力を発揮しやすい馬を選別しています。よって、宝塚記念のように非根幹距離で直線が短い舞台では減速幅が大きい馬も多いのです。スルーセブンシーズは、非根幹距離で直線が短い舞台でも減速しにくい長所を発揮しました。
余談ですが宝塚記念の1、2着馬は「亀谷競馬サロン」メンバーが調整に深く関わっています。レース後には「やっぱり非根幹ってあるんですねー」と楽しく談笑することができました(笑)。特にスルーセブンシーズは宝塚記念適性を見抜いて、最大目標に見据えて調整。能力を見抜く力。その力を輝かせるチームワークに大変感銘しました。
そして、今週のラジオNIKKEI賞も直線が短いコース。400mでは割れない非根幹距離で行われる舞台。
昨年の1、2着馬フェーングロッテン、ショウナンマグマも父は日本の春のクラシックで連対していない馬(そもそもショウナンマグマの父ザファクターは外国馬)3年前の勝ち馬バビットの父はナカヤマフェスタ。ドリームジャーニーと同じステイゴールド産駒。非根幹距離の宝塚記念勝ち馬。
宝塚記念同様、非根幹距離の小回りコース巧者が得意な血統を狙いたいレース。
そこで取り上げたいのが、エルトンバローズ。
「おいおいダービー馬の子供じゃないか」とツッコミを受けるのは承知の上で前振りを書いています(笑)
ディープブリランテのベストパフォーマンスは不良馬場で行われた東スポ杯2歳S。仮に不良馬場の東スポ杯でダービーと同じメンバーと対戦したら圧勝したことでしょう。産駒がそれを証明してくれています。
代表産駒のモズベッロもタフな馬場で行われた宝塚記念で人気薄ながら3着。非根幹距離で主流血統がスピードに乗らない舞台の方が持ち味を出す種牡馬。何といっても産駒のセダブリランテスが当レースを勝っています。
なお、当然ながらディープブリランテ産駒を主流舞台で推奨することは、ほぼありません。我々は都合によって種馬の見解を変えませんし、AIをはじめとする機械で証明できる方法で種牡馬を厳格に判定しています。
実際、ディープブリランテはダービー馬の産駒ですが、産駒初年度から「非根幹距離向き」と指摘。非根幹距離で産駒を買って続々と穴馬券を当ててきました。(詳しい解説はYoutube「亀谷敬正の競馬血統辞典」をご覧ください)
母父がブライアンズタイムもここでは買い材料。今年の東京ダービー勝ち馬ミックファイアも母父ブライアンズタイム。東京ダービーでは重要な種牡馬。
ただし、ここ数年のJRAの日本ダービーでは縁遠い血統。母系にブライアンズタイムを持つ日本ダービー馬はここ数年出ていません。JRAの主流競馬で要求されるトップスピードと相反するパワーを強化してしまうからです。
ラジオNIKKEI賞は、主流とは相反するパワーを強化することが重要な舞台。ブライアンズタイムに適した舞台。セダブリランテスも母父がブライアンズタイムです。
前走は主流スピードを発揮しやすい根幹距離のマイル戦で優勝。重賞で勝ち負けできる身体能力の裏付けを示すとともに、さらに適した舞台での上昇を期待させます。ブライアンズタイムはキャリアを重ねて持ち味を発揮する血統でもあるので、充実期はこれからでしょう。
著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のラジオNIKKEI賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!
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2023-06-30 10:00:00Z
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