◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(25日)◇バルタスロールGC(ニュージャージー州)◇6621yd(パー71)
最終18番(パー5)、フェアウェイを歩きながら見上げたグリーン上で1組前の笹生優花がバーディフィニッシュを決めたのが分かった。イン・ルオニン(中国)は覚悟を決めた。「ユウカが(バンカーから)すごいバーディを獲ったのを見て、勝つためにはバーディを獲らなければいけないと思った」
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3打目を2.5mほどに絡めて作った一世一代のチャンスは、直前に打ったローレン・コフリンのラインも参考になった。カップ左ふちを狙って流し込み、こぶしを振り下ろした。
「もう9年以上、ステフィン・カリーのファン。あと10㎝、背が高かったら大好きなバスケットボールをやっていたと思う」と笑う20歳。古江彩佳や渋野日向子とともに2021年12月の予選会を通過して最高峰の舞台へ乗り込んできた。「以前は、ひたすらピンだけを狙っていた。いまは、よりスマートにプレーできるようになったと思う」。米ツアー2年目の成長として、もうひとつ胸を張る英語で自らの変化を語る。
2012年のこの大会でフォン・シャンシャンが中国勢初のメジャータイトルをつかんだ時は9歳で、まだクラブを握ったこともなかった。「最もインスピレーションを与えてくれた人。私が目指しているゴールは、間違いなく彼女だから」。偉大な先輩に続いて母国へもたらした、2つ目のメジャータイトルの重みをかみしめた。
4月「DIOインプラントLAオープン」に続く2勝目で、年間ポイントレースでも世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)に肉薄する2位まで浮上。2週後のメジャー「全米女子オープン」は、12歳のときに一度だけプレーして「88」を打ったというカリフォルニア州ペブルビーチGLが舞台だ。(ニュージャージー州スプリングフィールド/亀山泰宏)
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2023-06-26 08:59:52Z
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