昨季限りで現役を引退した横浜FCコーチの中村俊輔氏(44)の日本代表コーチ就任が13日、確実となった。日本サッカー協会(JFA)から代表コーチのオファーを受けていた中、横浜FCからJFAへ、兼務を了承する返答が届いたことが判明。従来の専属とは異なり、クラブでのコーチを軸としながら、代表活動中は日本代表を指導する「ロールモデルコーチ」で、森保ジャパンにとっては大きな援軍となる。

JFA関係者によると、中村氏は代表コーチの仕事に前向きで、横浜FC側も本人の気持ちを理解し尊重。兼務の実現に、双方に感謝しているという。新たに就任することが決定的な前田遼一コーチ(41)とともに、2月中旬以降に行われる日本代表コーチングスタッフ会議で、顔合わせする見込みだ。

中村氏の日本代表への参加は、当面はA代表の国内活動だけとなる模様。3月と6月の国内合宿&国際Aマッチには加わり、9月に予定されている海外遠征には同行しない可能性がある。日程詳細は今後、JFAと横浜FC、森保監督、中村氏らが話し合い、決定していく形になりそうだ。

◆ロールモデルコーチ 20年9月に元日本代表DFの内田篤人氏が新設第1号として就任。世界での豊富な経験を日本サッカーの育成と強化に生かしてもらうことが目的。内田氏はアンダーカテゴリーの日本代表合宿などに参加して指導している。その後、中村憲剛氏、阿部勇樹氏も就任し、活動している。