<カーリング日本選手権:ロコ・ソラーレ-青森CA>◇31日◇北海道北見市・アドヴィックス常呂カーリングホール◇女子◇1次リーグ
昨年の北京オリンピック(五輪)銀メダルで、連覇が懸かるロコ・ソラーレが青森CAに快勝し、通算3勝1敗とした。
1-0の第2エンド(E)に2点を奪われリードを許したが、すかさず2点を奪い返して再逆転。その後も着々と加点し、第8Eを終えたところで相手が負けを認めた。
ワイルドカードで出場権を得た青森CAは2勝2敗となった。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
青森CA | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | × | 2 |
ロコ・ソラーレ | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 | 2 | 2 | × | × | 10 |
試合経過
第1エンド
青森CAの先攻。後攻のロコ・ソラーレが中央に寄せ1点を確実にゲット。
第2エンド
ロコ・ソラーレの先攻。スキップ藤沢の1投目でハウス内にロコ・ソラーレのストーンが3個。青森はセンター近くにストーンを配置。最終投、ロコ・ソラーレはガードストーンを配置、青森はセンター近くにもう1投を決め2点獲得し逆転。
第3エンド
青森CAの先攻。ロコ・ソラーレ藤沢が最終投で青森のストーンをテークアウトし2得点とし再度逆転。
第4エンド
ロコ・ソラーレの先攻。クリアなハウス内にロコ・ソラーレ藤沢が1投目を決める、青森はテークアウト。最終投、ロコ・ソラーレ藤沢が青森のストーンをテークアウト、青森はロコ・ソラーレのストーンを弾きブランクエンドに。
第5エンド
引き続きロコ・ソラーレの先攻。4投ずつが終わりハウス内センターに近いロコ・ソラーレのストーン2個、青森のストーン1個。終盤ガードストーンが多くなる、ハウス内はセンターに近いロコ・ソラーレのストーン2個、青森のストーン1個と変わらず。青森がロコ・ソラーレのストーンをテークアウト。最終投、ロコ・ソラーレ藤沢がセンターに寄せ1、2番獲得。青森はよりセンターを狙うが届かず、ロコ・ソラーレが2点スチール。
第6エンド
ロコ・ソラーレの先攻。青森CAの最終投がわずかに伸び、ロコ・ソラーレが1点スチール。
第7エンド
ロコ・ソラーレの先攻。ロコ・ソラーレが2点スチール。
第8エンド
ロコ・ソラーレの先攻。ロコ・ソラーレが2点スチールしコンシード。
ロコ・ソラーレ
スキップ・藤沢 五月
サード ・吉田 知那美
セカンド・鈴木 夕湖
リード ・吉田 夕梨花
リザーブ・石崎 琴美
青森CA
スキップ・鈴木 凜
サード ・斎藤 菜月
セカンド・永谷 純奈
リード ・松山 心優
リザーブ・相沢 天
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■カーリングとは
氷上で「ストーン」と呼ばれる取っ手がついた円形の石を、約40メートル先の円(ハウス=半径1・83メートル)目がけて滑らせる。その円の中心により近づいたチームに得点が与えられる競技。2チーム(1チーム4人)の対抗で行われ、総合得点で勝敗を争う。高度な戦略が必要となることから「氷上のチェス」とも呼ばれている。
■競技の見どころ
「氷上のチェス」と言われるだけに、両チームのスキップ(4人目)の戦略や駆け引きが最大の見どころ。スイーパー(氷を履く人)に的確な指示を出してより精度の高いショットにするのはスキップの腕次第だ。また、ピンポイントで狙う高度なショットも魅力で、ハウス内のストーンの動きに注目すればより楽しめる。1回の攻守を「エンド」と呼び、10エンドまで行われる。第5エンド終了後には5分間のハーフタイムをはさみ、また1分間の作戦タイムなど随所に休憩を取ることができ、選手はその間に補食をとることが多い。
■ルールと競技方式
1チーム4人と補欠(リザーブ)で構成。各エンドでは2チームが交互に、1人2投ずつ行う。投げる順にリード→セカンド→サード→スキップ(司令塔)と呼ばれ、それぞれに役割がある。エンドごとに得点が決定し、10エンドの合計点で競い合う。同点の場合は延長戦を行う。
各エンド終了時に、ハウスの中心に一番近いストーンを投げたチームに得点の権利が与えられる。相手チームよりも中心に近いストーンが複数ある場合は、その数だけ得点が入る。得点の権利が得られなかったチームは必ず0点。
自チームのストーンの距離を伸ばしたり、方向を調整するために氷を掃く(スイーピング)ことができる。ブルームと呼ばれるブラシを使い、掃くことで氷上のツブを溶かしてストーンの滑りを良くする。「マイ・ブルーム」もある。スキップは相手チームのストーンをスイーピングできるが、ハウスの中央を横切るライン(ティーライン)より後ろでしかできない。
相手チームのストーンに自チームのストーンを当ててハウスからはじき出すことも可能だが、各チームのリードが投げ終わるまではフリーガードゾーンにあるストーンをプレーエリアから出してはいけない。
■道具
ストーンは直径約30センチ、重さ約20キロ。スコットランドのアルサクレイグ島の花こう岩でつくられる。1個約20万円。試合では会場で用意されたストーンを使い、「マイ・ストーン」は使えない。
シューズは右投げの場合、左の靴底はテフロンなどで滑るようになっていて、右の靴底には滑り止めの円状のくぼみが開いている。スイープの時は、滑らないように左の靴の上にスリッパのような形のグリッパーを履く。
■主なショット
【ドロー】 ストーンをカール(回転)させて円の中などにストーンを止めるショット。
【カム・アラウンド】 置かれているストーンの後ろに、軌道が曲線を描くように回り込んで止めるショット。前のストーンにガードされ、はじかれにくい。
【フリーズ】 円の中にあるストーンにピタリとつけるショット。ストーンがくっついていると、はじき出されにくい。
【ピール】 置かれているストーンに当てて、自分のストーンと当てたストーンの両方ともに円の外に出すショット。円の中に多くのストーンを残したくない時に使う。
【ヒット・アンド・ステイ】 置かれているストーンに当て、自分のストーンは、その場に止めるショット。
【ヒット・アンド・ロール】 置かれているストーンに当て、投げたストーンは、他の場所に動かして止めるショット。
【レイズ・テークアウト】 置かれているストーンに当て、そのストーンで、もう1つのストーンをはじき出すショット。投げたストーンと、最初に当てたストーンは円内に残す。
■主なかけ声
【ヤップ、イエス】 掃け
【ウォー、ノー】 掃くな
【オフ、アップ】 掃くのをやめろ
【ハード】 もっと一生懸命掃け
【ハリー】 掃全力で掃け
【クリーン】 軽く掃け
■歴史
16世紀にスコットランドで誕生したといわれる、世界で最も古い団体競技の1つ。放たれたストーンが、髪の毛が「カール」するようにゆっくりと回転することから「カーリング」という呼び名になった。五輪では、男子は1924年の第1回シャモニー大会で採用されたが廃止され、32年レークプラシッド大会以降は公開競技として行われていた。1998年長野大会から男女で正式種目となり、2018年平昌大会から混合ダブルスが加わった。日本勢は長野大会から連続で参加。18年平昌大会で女子のロコ・ソラーレが初メダルとなる銅メダルに輝いた。
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2023-01-31 08:02:00Z
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