Jumat, 13 Januari 2023

ミドルネームは「タツジ」 侍ジャパンの〝秘密兵器〟ラース・ヌートバーの実力と素顔 - 産経ニュース

野球日本代表入りが内定したカージナルスのラース・ヌートバー外野手(AP)
野球日本代表入りが内定したカージナルスのラース・ヌートバー外野手(AP)

3月に開かれる野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」で、米大リーグ(MLB)のカージナルスでプレーしているラース・ヌートバー外野手(25)の代表入りが内定した。日本人の母親を持つヌートバーは、今季の大リーグでも活躍が期待される若手選手の一人で、5回目を迎えるWBCで日系選手が日本代表入りするのは初めて。3大会ぶりの頂点を目指す侍ジャパンの〝秘密兵器〟として期待されるヌートバーの「実力」と「素顔」を探った。

108試合で51四球、際立つ選球眼の良さ

190センチのヌートバーは南カリフォルニア大出身。2018年にドラフト8巡目(全体243位)でカージナルスから指名された。2021年にメジャーデビューを果たし、昨季は108試合に出場して打率・228、14本塁打、40打点をマークした。四球が51個と多いのも特徴だ。

大リーグ評論家の福島良一氏は「(ヌートバーの)最大の特徴は、なんといっても選球眼の良さ。四球が多いため出塁率が高く、最近では打撃に力強さも出てきた」と指摘した上で「大谷翔平(エンゼルス)や鈴木誠也(カブス)につなぐ打者として、ヌートバーは理想的な選手。(侍ジャパンでも)1番打者や中軸を任せられるのではないか」と分析する。

MLBの公式放送局「MLBネットワーク」が12日、ツイッターの公式アカウントで「ファンが選ぶ現時点の右翼手トップ10」の投票をユーザーに呼びかけたところ、ヌートバーは4位にランクインした。昨季のプレーオフでは勝負強い打撃を披露したこともあり、MLBでも注目選手の一人として数えられている。

「日本を代表して戦うことは信じられない」

カージナルスの地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」(電子版)は12日、日本代表やWBCに対するヌートバーの思いを特集記事として掲載した。

記事によると、ヌートバーはオフに入って「(会員制交流サイトの)インスタグラムで大谷翔平の通訳(水原一平氏)からダイレクトメッセージが来た。(WBCで)ジャパンでプレーすることに興味があるかどうかを尋ねられた」と明かし、「(WBCに)関心はあった。3月にハイレベルな野球をすることは、あらゆる神経にすごい刺激を与えるものだ」と侍ジャパン入りを前向きにとらえたという。

記事によると、母親のクミコさんと、父親のチャーリーさんは米カリフォルニア州で出会い、結婚。ヌートバーの2人のきょうだいは日本で生まれており、子供のころには母親の家族に会うため日本を訪れているという。ミドルネームの「テイラー・タツジ」は「母方の祖父に由来している」(同紙)。侍ジャパン入りについて、記事では「日本を代表して戦うことは信じられないことで、とても感謝している」と心境を明かしている。

ただ、記事でヌートバーは「カージナルスでの春季キャンプで、重要な打席を失いたくない」と複雑な思いも打ち明けており、2月に行われる宮崎での事前合宿への参加は、現時点で不透明な状況。3月9日から東京ドームで行われる1次リーグからの参加が有力だ。

それでも「(ヌートバーは)性格も真面目で、カージナルスではムードメーカーとしても知られる。村上宗隆(ヤクルト)ら年齢の近い選手にとって刺激になるのでは」と福島氏。ヌートバーの侍ジャパン入りによって、チーム内での「相乗効果」が期待される。(浅野英介)

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2023-01-13 08:12:02Z
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