熊本県八代市の私立、秀岳館高のサッカー部で、30代の男性コーチが3年生部員に暴力を加えたとされる問題で、当該コーチから退職願が提出されていることが26日、分かった。
退職願は21日に提出されていた。だが、警察の取り調べ中であることから、学校側は退職願を「預かり」の状態として、保留している。
警察の捜査次第では、コーチが自ら身を引く形ではなく、学校側がコーチを「解雇」するといった厳罰が下される可能性もある。
問題は、20日夜に学校に第三者から連絡があった。学校側は、サッカー部の寮内で部員がコーチから殴る、蹴るの暴行を受けている動画が出回っている事実を確認した。翌21日朝には県警が学校を訪れて、3人が事情聴取を受けていた。
▽秀岳館サッカー部暴力騒動経緯メモ
◆20日 第三者からの連絡があり、学校側が、サッカー部の寮内で部員が30代の男性コーチから殴る、蹴るの暴行を受けている動画が拡散している事実を確認。
◆21日 県警が午前中に学校を訪れて、3人が事情聴取を受けた。暴行をした当該コーチは退職願を提出した。ただ学校側は警察の捜査が始まったことを受けて、その扱いを保留。
◆22日 選手11人がサッカー部公式ツイッターに経緯説明の動画を投稿して、謝罪を行った。学校関係者の姿はない動画だった。
◆23日 謝罪動画は再生回数100万回を超えたが、削除された。23、24日のリーグ戦6試合が延期になる。
◆25日 学校は、学年ごとの集会を開いて、合計3時間にわたって、生徒約1000人に事情を説明。段原監督はテレビ生出演で一連の騒動を謝罪。一方で、暴力動画を拡散させたとされる部員2人を加害者扱いして、強い口調で責める、同監督の音声がツイッターに投稿される。
◆26日 学校が、ツイッターの音声について、同監督の不適切発言だったことを認めて、謝罪。
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2022-04-26 05:10:57Z
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