フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は最終日の13日、東京・国立代々木競技場で男子フリーが行われ、2018年平昌五輪銀メダリストでショートプログラム(SP)1位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が187・57点でフリーも1位となり、自己ベストを更新する合計290・15点で3年ぶり2回目の優勝を果たした。GPシリーズ制覇も18年のNHK杯以来。3年ぶりのGPファイナル(12月9~11日・大阪)進出も決めた。
「再び世界のトップで競い合う存在に戻ってこられた」。ここまで自身の演技に辛口の評価が続いていた宇野が、久しぶりに手応えを口にした。合計点で2019年2月の4大陸選手権以来となる自己ベストを更新し、笑顔を見せた。
序盤の二つの4回転ジャンプで波に乗った。4季ぶりにフリーの構成に取り入れた冒頭のループを降りると、続くサルコウもきれいに着氷。今季苦戦していた序盤のジャンプで計6・21の加点を引き出すと、あとは優勝へ向けて軽やかに舞うだけだった。
目指している4種類の4回転5本の成功とはならなかったが4本を着氷し、「SPよりかは妥当な演技だった」とうなずいた。
挑戦を掲げる今季、宇野を目標にしているという18歳のホープ、鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)がぐんぐん成長する姿を目の当たりにし、腹をくくった。「彼にとって僕が尊敬されているからこそ、期待に応えたい」。成功する確率が低く「諦めた期間もあった」というループを取り入れた裏には、そんな覚悟があった。
3年ぶりのGPファイナル進出を決め、2大会連続の五輪代表にも前進した。「ファイナルだから、というのはない。大きな大会が増えただけ。もっと成長した自分を見せることができる場にしたい」と、世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米国)との対戦に心を躍らせる。世界トップレベルではなく、世界のトップへ。宇野が目指すものは、まだ先にある。【倉沢仁志】
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2021-11-13 13:58:38Z
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