Sabtu, 20 November 2021

【日本S】清水隆行さん、山本由伸は「想定外の降板」奥川恭伸は「少しずつ修正していったのがすごい」 - スポーツ報知

◆SMBC 日本シリーズ2021 第1戦 オリックス4x―3ヤクルト(20日・京セラドーム大阪)

 「SMBC 日本シリーズ2021」が京セラDで開幕し、オリックスが9回に劇的な逆転サヨナラで先勝した。2点差を追いつきなお無死一、二塁から吉田正がサヨナラ二塁打。2点差以上の逆転サヨナラ勝ちは71年ぶりとなった。ヤクルトは先発の奥川が7回1失点と好投。8回には村上がシリーズの4番セ最年少弾となる一時勝ち越しの2ランを放ったが及ばなかった。セ・リーグの球団は18年第3戦から13連敗、パ・リーグ本拠地では13年第7戦から20連敗となった。野球評論家の清水隆行氏が好ゲームとなった初戦を解説する。

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 村上の本塁打はヒギンスの外のチェンジアップを完璧にとらえた。追い込まれたあとの対応で、バックスクリーンに打つんだから、見事な一発だった。ゲーム展開を見ても、追いつかれた直後で嫌な流れになりかけていたところで、勝ちパターンの投手から打ったのは大きい。

 この本塁打は先発の山本を6回でマウンドから引きずり降ろしたからこそ生まれた。日本を代表する投手だけに、攻略するのは当然難しい。なんとかしなくてはと考えた時に球数を投げさせて早めに降板させ、その試合を取るというのは一つの狙いとなる。ヤクルト打線は、いつも以上になんとか食いついていこうという姿勢があったと思う。5回先頭の西浦は結果こそ三振だったが、10球投げさせた。10球目のサインがなかなか決まらず、捕手がたまらずマウンドに向かった。山本は西浦だけでなく各打者に対してなかなか決めきれないな、という感じがあったのではないか。

 6回、山田に初四球を与え、サンタナにも四球。続く中村に先制打を許した。球数が増え、ボクシングでいうボディーブローのように少しずつダメージがたまっていたのだろう。思い通りに制球できていなかった。初めての日本シリーズという緊張感もあり、いつもとは違う疲労度もあったと思う。結果、6回112球で降板。ベンチからしたら当然、完投も含めもう少し長いイニングを期待していたはず。想定外の降板となってしまった。

 一方のオリックス打線は奥川を攻めきれなかった。立ち上がりに好機を作ったが点に結びつかず、その後、奥川のボールの精度は上がっていった。好守にも助けられピンチを切り抜けていく中で、少しずつ修正していったのがすごい。2年目だが、さすがは初戦を任せられるだけの投手だ。

 チームがサヨナラ勝ちし、山本はホッとしている部分もあるだろうが、自身の投球には納得していないと思う。次の登板機会があるとすれば、シリーズの緊張感を一度経験したことで、また違った投球を見せてくれるはずだ。失投をモヤに打たれた奥川にも同じことが言える。(清水隆行=野球評論家)

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2021-11-20 21:00:00Z
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