Minggu, 04 Oktober 2020

原英莉花、最終日は誰にも影を踏ませず国内メジャー初制覇!師匠・ジャンボ尾崎の指摘でパット修正が奏功 - 中日スポーツ・東京中日スポーツ

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18番、ティーショットを放つ優勝した原英莉花(代表撮影)

18番、ティーショットを放つ優勝した原英莉花(代表撮影)

  • 18番、ティーショットを放つ優勝した原英莉花(代表撮影)

◇4日 日本女子オープンゴルフ選手権最終日(福岡県宮若市・ザ・クラシックGCキング・クイーンC)

 前日2位に4打差をつけた原英莉花(21)=日本通運=が3連続を含む5バーディー、1ボギーの68とスコアを伸ばし通算16アンダー、他を寄せつけずに逃げ切り優勝を飾った。昨年6月リゾートトラストレディス以来のツアー通算2勝目、国内4メジャー大会初制覇で、3年間の特別シードを獲得した。4打差12アンダー2位に小祝さくら(22)=ニトリ=、8アンダー3位に上田桃子(34)と仲宗根澄香(28)=Sky=が入った。

  ◇  ◇  ◇

 誰にも影を踏ませなかった。原が鮮やかにナショナルオープンの頂点に立った。

 2位に4打差をつけての最終日スタート。大差を逆にプレッシャーにしてしまう選手も多い中、1番から4メートルを沈めバーディー発進した。

 それでも「今日はパッティングのフィーリングがよくない。体が思うように動かない、と感じていた」。6番になってらエンジンがかかり始めたようで「6番でボギーが来て、なんか楽しいなと思ったんです。気持ち悪いですよね。アハハ。今日もゴルフしてるな~って思って。ボギーを打ったらウズウズしてきて、スイッチが入った感じになった」

 8番でスコアを戻すと、後半11番から3連続バーディーでほぼ試合を決めた。「私の中でのキーホールは12番パー5」という。残り250ヤードの第2打を、今大会の攻撃的なゴルフを呼んだ3番ウッドで狙い、グリーン手前カラーに。イーグルトライはカップをそれて左3メートルに止まったが、「今日一番にシビレた」というバーディーパットを見事に沈めた。

 懸命に追いかけてくる小祝が先にバーディーを決めても、ことごとく入れ返し、首位の座を譲ることなく最終18番へ。最後のティーショットも気持ちよく振り抜きフェアウエーをとらえると、第2打がグリーンに乗った直後にようやく「勝てると思った」という。

 試合のなかった前週、師匠のジャンボ尾崎に「おまえ、ショットが悪い悪いって、何言ってんだ。(1ラウンドで)30パット切れずに、何がショットだよ!」と叱咤(しった)されたという。

 その後にパッティングのデータ計測を受け、自身のストロークがダウンブローに入り、ボールにバックスピンがかかったり、順回転していなかったりしていたことが判明。その点を修正して臨んだ今大会だった。この4日間、原のパット数は師匠に胸を張れる27、29、24、29。国内メジャー初制覇の要因となった。

 今年の日本女子オープンを誰より楽しんだ原。無観客開催でウイニングボールはその手に残ったが「ジャンボさんに持っていく? そんな、そんな。恐れ多くて、そんな」と首を振った。

 飛んで曲がらないドライバーに、高弾道でピンをデッドに狙うアイアン、そして入り出したら止まらないパット。これなら賞金女王争いにも絡んで来ないわけがない。

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2020-10-04 11:21:38Z
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