BC・埼玉の田沢純一投手(34)が、指名漏れした。36社の報道陣が集まった会見場には角晃多監督ら球団関係者3人が出席。田沢は別室で待機していたが、姿を現さなかった。

角監督は「NPBのスカウトの方々は1、2年ではなくて(選手が)5年、10年チームを背負っていけるという覚悟があって指名していることを勉強させられた」と神妙な面持ちで話した。

田沢の去就は白紙。本人の希望など、話し合いを重ねて結論を出していく。角監督は「ベアーズにできることがあれば全力でサポートしたい」と残留も歓迎していた。

田沢は、社会人野球からドラフトを経由せずに08年12月にレットソックスと契約。セットアッパーとして13年レ軍世界一に貢献。大リーグ通算388試合に登板し、21勝26敗4セーブで防御率4・12。昨年8月にレッズとマイナー契約を結んだが、3月に自由契約。7月にBC・埼玉と契約し、日本球界に復帰した。

今季、リーグ16試合に登板し、2勝0敗、防御率3・94の成績だった。

海外プロ球団と契約した大卒・社会人選手は、帰国後2年間(高卒選手は3年間)NPBと契約できない申し合わせ、「田沢ルール」が9月に撤廃。今年のドラフト指名対象者となっていた。