(セ・リーグ、阪神1-1ヤクルト=延長十回規定により引き分け、21回戦、阪神11勝9敗1分、19日、甲子園)阪神はヤクルトと延長十回の末、1-1で引き分けた。七回に登板した藤浪晋太郎投手(26)が、球団最速を更新する162キロをマークして三者凡退。この日は有観客となって以降、最少の入場者数3593人だったが、秋風の中、足を運んだ虎党を熱くした。
162キロ。球速がスコアボードに表示されると、どよめきと大きな拍手が湧き起こった。冷え込む甲子園で、藤浪が球団最速を更新だ。
「いいボールだったと思います。相手が真っすぐに『イチ、ニ、サン』で合わせてくると思ったので、腕を振って差し込みにいかないと合わされるかなと」
七回2死、代打・松本友への2球目。空振りを奪った高めの直球が162キロだった。次も159キロの直球でファウルとすると、最後は149キロフォークで空振り三振。この回は中村、西浦からも空振り三振を奪った。
「出た瞬間は気づかなかったですけど、ワーッとなったので、(スピード)ガンを見たら162。そうか、と」
淡々と振り返ったが、日本球界では3位タイ。球団では2017年のドリス、今季のスアレスと自身の記録を1キロ更新した。もう日本人投手で上にいるのは1位で同い年の大谷(現エンゼルス)だけ。この日の入場者数は3593人と実数発表となった2005年以降では最少だったが、月曜のナイターに足を運んでくれたファンに、最高の奪三振ショーを届けた。
これで10月6日の広島戦(マツダ)から7戦連続無失点。リリーフとしての活躍の裏には、今季限りでの引退を表明した藤川の存在があった。
「両手が自由に使える状態で、いいバランスで投げている」。「リリーフに入ってどうや?」。大先輩は15日に1軍昇格し、ブルペンで顔を合わせる機会が増えた。技術的なことだけではなく、何気ない言葉に背中を押される。エキスを吸収できる時間は残りわずか。藤浪も限られた時間で“球児イズム”を取り入れようとしている。
フォームも試行錯誤して、左足の膝を気持ち深めに曲げるなどマイナーチェンジしてきた。日々進化しつつ最速を更新する藤浪について、矢野監督も「どんどん速い球を投げて、勝負していってもらえたら」と納得の表情。藤浪も力強い言葉で呼応した。
「(中継ぎに)ちょっと慣れてきた。いまだに緊張しますけど、勝手がわかってきた。そういう意味では、落ち着きはあるかもしれないです」
頼もしさを増した背番号19。まだまだ進化を続けていく。(菊地峻太朗)
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2020-10-19 20:03:00Z
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