角ＣＥＯ厳命！阪神はオフの規律定めよ 再発防止へ阪急阪神ＨＤからトップダウン - サンケイスポーツ

オフに向け、角ＣＥＯは球団内の引き締めを厳命した【拡大】

　虎に厳命！　阪急阪神ホールディングス（ＨＤ）の角和夫代表取締役会長グループＣＥＯ（７１）が１２日、兵庫県内で取材に応じ、新型コロナウイルス感染対策を施す中、５人以上で会食したと一部で報道された阪神・矢野燿大監督（５１）を不問とする考えを示した。一方でオフに向けて規律を定めることを指示。たがが緩んでいる球団を引き締める。

　またしても浮上しかけた醜聞をグループ総帥がピシャリと締めた。引責はここまでにしたい。ただし、規律を作れ－。阪急阪神ＨＤの角ＣＥＯはオフに向けて球団側に指示をしたことを明らかにした。

　「今まで起きたことは今更どういったって、（揚塩）球団社長が辞任表明してるわけですから。これ以上責任の、けじめのつけ方ってないわけですからね。オフの過ごし方あるいは来シーズンに向けてどういう風にルールを決めていくのか、ということの方が大事ですよね」

　今夏、矢野監督が広島で５人以上による会食を行っていたことが一部で報じられた。これを受けて球団はチームマネジメント上必要で事前に許可し、不問とすることを発表。角ＣＥＯも同じだった。３月、９月に新型コロナウイルス感染者を１２人出したことについては「けじめが必要」と球団内の対応を糾弾していたが、指揮官の行動を理解し、矛先を向けないと語った。

　「球団が許可してますので、もしそれがだめ、甘いということであるならば、球団が責められるべきであって、監督が責められる話ではない」

　揚塩球団社長は９日、１２月１日付で引責辞任することを発表した。今回の矢野監督の会食の詳細について、角ＣＥＯは阪急の杉山健博社長らに調査を指示。この日の夕方、阪神電鉄の秦雅夫社長から報告を受けた。

　「シーズン終了まで会食することは１００％あり得ない話ですから、そこは心配していない。シーズンオフに、当然、タイガースの選手は人気があるから、いろんなところからお呼びがかかったりするじゃないですか」

　すでにシーズン中の外食は禁止としている。しかし、オフになれば選手は球団の管轄を外れ、すべての行動は自己判断に任される。球界屈指の人気球団。周りからは歓迎される。そこで脇が甘くなれば努力も水の泡となる。選手たちの自覚をどれだけ促し、再発防止に努めることができるか。自分に勝て－。常勝軍団再建へ、角ＣＥＯが初めて指針を示したわけだ。

　「どういう規律を定めていくかということをタイガースの方には（私から）言わせてもらって、われわれもそれを聞かせてもらって、ということになると思います」

　阪急阪神ＨＤとして監視の目を光らせる。球史に暗い影を落とすことになった球団創設８５周年。これまで、どんなトラブルにも球団内で収めてきたが、ここからは阪神だけに任せない。ノーモア、２０２０年－。歴史的な決断が下された。角ＣＥＯが主導し、虎に掟を作らせる。

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2020-10-12 20:05:00Z
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