メジャー初優勝を狙った畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)が猛チャージの末、通算7アンダーでフィニッシュした。

首位との6打差を追ってスタートした最終ラウンドは、ド派手に幕を開けた。1番パー4(419ヤード)。打ち上げで、ピンまで残り約180ヤード。5番アイアンでフェアウエーのターフを取らず、クリーンにヒットさせると、ボールはピン手前約20ヤードにキャリー。バウンドするとラインに乗り、ジャストインでカップに消えた。3日間のホール別難易度3位でのスーパーイーグル。思わずキャディーのグレッグ・ジョンストン氏と笑顔でハイタッチを交わした。

アウトは2バーディーも含めて31。後半最初の10番パー4も、ホール別難易度1位の難関だったが、ユーティリティーを使ったアプローチで、ピン奥7、8ヤード先のスロープを利用してボールを戻し、50センチにつける妙技でパーセーブ。14、16番でバーディーを奪い、この日はノーボギーの64。ホールアウト時点で3組後ろでプレー中の首位金世■とは5打差あり、逆転優勝は極めて厳しいが、世界ランク5位の底力は見せた。

※■は火ヘンに英