2度の4大大会優勝を誇る世界10位の大坂なおみ(22=日清食品)が、ベスト8に進出だ。同25位のヤストレムスカ(ウクライナ)を6-3、6-1のストレートで下し、準々決勝では同20位のコンタベイト(エストニア)と対戦する。対戦成績は大坂の3戦全勝だ。

この日も、前日の2回戦に続き、ピンチになっても、ミスが出ても、“声なし”作戦で冷静そのもの。「この日も、とても落ち着いてできたわ」。自分のサービスゲームを1度も失うことなく、年下20歳の新星に、実力の違いを見せつけた。

相手のコーチは、大坂の元コーチで、2度の4大大会優勝に導いたバイン氏だ。最も大坂を知り抜いた知将だが、この日の大坂は、バイン氏が指導していたときの大坂とは違う安定感で感情の起伏はなく、ストレート勝ちで元コーチを返り討ちした。