エンゼルス大谷翔平投手(28)は開幕12試合目で今季初の欠場となり、14日(日本時間15日)から始まる17連戦へと備えた。12日(同13日)のナショナルズ戦で先発メンバーから外れ、ベンチ待機。試合展開次第では代打の可能性もあったが、出番なく欠場となった。「3番DH兼投手」で出場した前日は投打で活躍し、今季2勝目。試合後にネビン監督が明言していた通り、この日は出場せず、試合のない13日(同14日)と合わせて2日連続の休養となる。

開幕から打率3割、3本塁打、8打点の大谷が不在でも、チームは接戦をものにした。前日に引き続き、大谷の新女房役オハピ-が6回に決勝の適時打。約2年ぶりの復帰となった先発キャニングを含め5投手をリードし、2失点に抑えた。今季初スタメンのムードメーカー、フィリップス外野手も攻守で活躍。1イニング2盗塁から相手の失策を誘って先制点を奪い、6回には本塁打性の大飛球をジャンピングで好捕した。

2連勝で貯金2とし、チーム防御率3・70はメジャー30球団中5位。ネビン監督は「いい位置にいる。先発陣も、いいスタートとなった」と納得。14日から敵地でレッドソックス4連戦を控え、4戦目は大谷が先発する。右太もも裏に違和感を訴えたレ軍吉田正尚の状態次第でもあるが、WBCで世界一に輝いた侍ジャパンの同僚対決が注目される。(アナハイム=斎藤庸裕)