オンラインによる臨時実行委員会は1時間半に及んだ。29日からの3連戦のうち、最初の2試合の延期を決めた。理由を、日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「明日から挙行して試合中にケガなどが発生し内野手が離脱した場合、その時点で試合続行が不可能になるリスクがある。巨人から2試合延期の申し入れがあった」と説明した。出場可能な内野手が3人しかいない現状では、チーム編成は困難だった。

3連戦の最終日31日の挙行可否については、29日に当該2球団(DeNA、巨人)で判断することで他の10球団も合意した。既に隔離期間を終え、27、28日と個人練習を再開した選手が17人いる。井原事務局長は「1試合でも挙行できるか、ぎりぎりの判断を探っていく」と話した。練習を再開しても、すぐに状態が上がるとは限らない。必要な数の選手が試合に耐えられるだけのコンディションになったかを見極めた上で、挙行可否を判断する。

26日の臨時実行委員会では、予定通り29日からの巨人戦再開が確認されていた。ただ、それはあくまで選手が復帰までの調整ができていることが大前提。挙行できる状態とはならなかった。この日の臨時実行委員会では、ダブルヘッダーの実施について検討を始めることも確認された。シーズン143試合を完遂し、CSからの日程はずらさない方針は変えていない。