第1シードの花巻東が準決勝で敗退し、夏の甲子園出場を逃した。プロ注目の最速152キロ右腕、斎藤響介投手(3年)を擁する盛岡中央に2-3で惜敗。9安打を放ちながらも、1点が重くのしかかり、2年連続の決勝進出はならなかった。

高校通算74本塁打の佐々木麟太郎内野手(2年)は「3番一塁」で出場。第1打席は右前打、第2打席は中飛、第3打席は右前打、第4打席は右飛で4打数2安打で、本塁打は出なかった。

花巻東は3回に2点先制され、1度は追いついたが、逆転まで持ち込めず。0-2の4回2死、5番小沢修外野手(3年)が斎藤の初球149キロ直球を捉えて、高校通算17号となるソロを右翼芝生席に弾丸ライナーで放り込んだ。1-2の4回2死、1番宮沢圭汰内野手(3年)が四球で出塁すると、続く渡辺陸外野手(3年)の2球目に二盗。渡辺が117キロ変化球を右前にはじき返し、同点に追いついた。

しかし、同点の7回に失策を起点にエース万谷大輝投手(3年)が勝ち越し打を浴びた。その裏に先頭が安打で出塁したものの、走者をかえせず。8、9回も斎藤の前に打線がつながらなかった。

佐々木洋監督(46)は準決勝敗退に「正直、実感がわかない。素晴らしい選手たちで、いい子たちで最高のチームだった。まだまだ彼らと長く試合をしたかった」と話した。田代旭主将(3年)は後輩たちへ「秋から絶対に負けないで、頑張ってほしい」とエールを送った。

【岩手大会 スコア速報】はこちら>>