◆大相撲11月場所13日目(20日、東京・両国国技館)
結びで組まれた大関・貴景勝(千賀ノ浦)と東前頭17枚目・志摩ノ海(木瀬)との注目の1敗対決は、貴景勝が押し出して、単独トップに立った。立ち合いから馬力で持っていたが、志摩ノ海に耐えられる。タイミングを見計らっていなしたが、決まらず。相手がまわしを取りに来たところを、再度いなしてから押し出した。幕尻の挑戦を退けて大関の貫禄を見せた貴景勝は12勝目で、2年ぶり2回目の優勝へ一歩前進した。激しい相撲で鼻血を出した貴景勝は「集中して相撲を取ることできました。明日からまた頑張ります」と話した。志摩ノ海は2敗に後退した。
元大関で小結・照ノ富士(伊勢ケ浜)は、東前頭10枚目・竜電(高田川)を押し出して、2敗を守る11勝目を挙げた。
11月場所は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場は例年の福岡ではなく、東京・両国国技館で開催。白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)の両横綱が初日から、大関・朝乃山(高砂)が3日目、新大関・正代(時津風)が5日目から休場して、2横綱2大関が不在の異常事態となった。
一人大関として「とにかく優勝したい」「勝てば大関の責任を果たせる」と口にしている貴景勝が、看板力士としての威厳を示すため、賜杯獲得へと突き進む。
14日目は貴景勝が関脇・御嶽海(出羽海)と対戦。2敗で並ぶ照ノ富士と志摩ノ海が対戦するため、優勝は千秋楽で決まる。
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2020-11-20 08:53:00Z
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