2020年11月27日20時20分
アイスダンスのリズムダンス（ＲＤ）で演技する村元哉中（左）、高橋大輔組＝２７日、大阪・東和薬品ラクタブドーム（代表撮影）
かつての世界王者が黄色のパンツでリンクに戻ってきた。アイスダンスに転向した高橋がまばゆい衣装で踊り、相棒の村元を抱え上げる。３分足らずのＲＤを滑り切り「初めて（の実戦）と考えると上出来だったと思いたい」と少し照れた。
映画「マスク」の曲が終わると互いに背中をぽんぽんとたたいた。「僕がリフトで足を持ち損ねたので、ごめん、と」。シングルにはない技。村元も「ちょっと危なかったけど」と笑うが、得点シートには最高難度のレベル４が付いていた。
男子で随一とされた高橋のステップは華麗で、色気があった。アイスダンスではステップ、片足でターンするツイズルとも女性を引き立てる調和を問われる。「疲れた中でも二人のタイミングで合わせるのが難しい」と感じながら滑った。
昨年末の全日本選手権でシングルから退いて「氷上の社交ダンス」へ。コロナ禍で足踏みもあり、ＲＤを作り終えたのは２カ月前。国内大会扱いのＧＰとはいえデビュー戦で６４点台。村元は高橋に「結構いい点が出たよ」とささやいた。未知数だった注目のコンビが、まずは滑り出した。
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2020-11-27 11:20:00Z
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