F1では、バッテリーの160馬力を使い果たしてストレートでブーストダウンする現象を“クリッピング”と呼ぶ。
マックス・フェルスタッペンは、F1ロシアGPの決勝のある段階でエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼから優勝したメルセデスのバルテリ・ボッタスにストレートで0.6秒差をつけられているとエンジニアの伝えられていた。
近年、ホンダのF1エンジンはパワー面で大きな進歩を遂げているが、それでもその分野のベンチマークはメルセデスと見なされている。
クリスチャン・ホーナーは、ソチ・オートドロームにはブレーキングゾーンがないため、バッテリーを充電するために余分にエネルギーを生成する機会が少なかったことで“クリッピング”が発生し、ホンダとメルセデスのF1パワーユニットの差が大きく見えたと考えている。
「このサーキットは我々にとって常に難しいサーキットだと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。
「ここではかなり多くのクリッピングが発生したいたし、その影響があったと思う」
「ある意味でそのエネルギー回生によって歪められていたと思う。だが、我々はここに来る前からそうなることは分かっていた。常に我々にとってよりチャレンジングなレースだった」
「今週末、メルセデスは我々よりも速い車を持っていたと思う。もちろん、我々はルイスのペナルティの恩恵を受けたが、マックスは週末を通してマシンからすべてのパフォーマンスを引き出したと思う。我々がここにきてから6年間でベストリザルトを得ることができた」
ホンダのF1パワーユニットのクリッピングの問題があったにも関わらず、マックス・フェルスタッペンはF1ロシアGPで2位表彰台を獲得し、2戦連続DNFの呪縛に終止符を打った。
マックス・フェルスタッペンは、バルテリ・ボッタスに勝利を挑むことはできなかったが、10秒ペナルティによって後方から追い上げることになったルイス・ハミルトンを振り切ることができた。
マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・ホンダRB16の実力を上回る走りを見せていると思うかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「まぁ、マシンは誰かが運転できる速さでしか走れないものだ」とコメント。
「我々はマックスが非常に高いレベルで運転していることを分かっている。ルイスが同じことができることもね。特に予選ラップでのマックスはセンセーショナルだったし、レースではミスをしなかった。非常に成熟し、抑えのきいたパフォーマンスだった」
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2020-09-29 03:26:00Z
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