巨人菅野智之投手(30)が球団史上初となる開幕投手からの12連勝を達成した。

6回104球を投げ4安打1失点9奪三振の快投で、球団では38年春スタルヒンを抜き、球界では04年岩隈久志(近鉄)に並んだ。「素直にうれしいです。こればっかしは自分の力だけではどうにもならないことで、本当に1勝1勝の積み重ねなので、後ろ守ってくれる野手であったり、トレーナーさんであったり、いろんな人に感謝を伝えたいです」と頭を下げた。

ピンチでギアを挙げ追加点を与えなかった。5回、岡本の失策が絡み、無死二、三塁のピンチを背負った。まずは大盛を141キロのフォークで空振り三振に仕留めると、続く田中広からは150キロ直球で連続三振を奪った。最後は鈴木誠を150キロ直球で右飛に仕留め「毎回野手には助けられっぱなしですし、何とかカバーしたいなという気持ちで。今日はチーム一丸で勝てた1勝だと思います」と笑顔を見せた。

次戦で勝利を収めれば、前人未到の開幕投手からの13連勝となる。次戦に向け「この連勝は1回負けてしまうと記録が止まってしまう。毎回意識しながらマウンドに上がるのは意外としんどいんですけど、そういう期待に応えるのもプロ野球の醍醐味(だいごみ)だと思いますし、自分自身も負けないでシーズンを終えられるように、頑張っていきます」と力を込めた。