世界52位の西岡良仁(25=ミキハウス)が、金星で1回戦を突破だ。同22位で第19シードのフェリックス・オジェアリアシム(カナダ)を7-5、6-3、6-3で下し、2年連続で初戦を突破した。

西岡が、20歳の若さとパワーで躍進中の相手を、守りとカウンターで翻弄(ほんろう)した。相手が攻めてくれば守ってからのカウンター。相手が守れば、攻めに転じ、的を絞らせない西岡の展開に完全にはめた。圧巻だったのは、第2セット。相手に8度のブレークポイントを握られながら、すべて逃れ、逆にセットを奪った。その第2セットの2-3から9ゲームを連取して押し切った。

西岡は、対戦成績で2勝0敗と相性は良かった。直近の19年米インディアンウエルズのマスターズ大会3回戦でもフルセットで勝っていた。弾む球を効果的に使い、相手の攻撃を封じたが、この日も、似たような展開で、ランク上の若手を仕留めた。

前日の27日は、25歳の誕生日だった。自身のSNSにお菓子の写真とともに「良い25歳にしたいと思います。応援お願いします!」とコメントした。その言葉どおり、25歳を金星とともに、最高のスタートを切った。

◆全仏オープンテニスは、9月27日から、WOWOWで連日生中継。また、WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信予定。